リクニス・コロナリア
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リクニス・コロナリアの育て方・栽培方法

リクニス・コロナリア
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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草(二年草扱い) 原産地 欧州南東部(北西アフリカ、中央アジア)
草丈/樹高 60~100cm 開花期 5月~7月
花色 赤,ピンク,白,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,ロックガーデン,耐寒性が強い

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

日当たりと水はけのよい場所で育てます。耐寒性と耐暑性が強く、土質もあまり選ばず、乾燥にも耐えるので栽培は容易です。傾斜地や一段高いところなど乾燥しやすい場所でもよく育ちます。土の湿り気が多いところでは、レイズドベッドにするか、軽石などを混ぜて土壌改良を行ってから植えつけます。
本来は多年草ですが、梅雨期の長雨や日照不足、多湿で株が弱り、古株になるほど枯れやすくなるので、高温多湿が続くような地域では通常二年草扱いとします。春まき、秋まきいずれも開花は翌年となり、開花させるには冬に低温にあわせます。

水やり

庭植えではほとんど水やりの必要はありません。鉢植えでは、多湿に注意し、用土が乾いて葉が少ししおれるくらいになったら、たっぷりと水を与えます。
タネから苗を育てるときや、春の蕾ができる時期には十分な水分を必要とするので、しおれないようにしっかりと水やりをします。

肥料

庭植えではほとんど必要ありません。ただし、秋に少量施して冬までに株を大きくしておくと、翌年の花数がより多くなります。
鉢植えの場合、根詰まりや肥料切れを起こすと花数が少なくなるので、植え替えや植え直しを行うと同時に、秋と早春に肥料を施します。10月から11月に置き肥なら2~3回、液体肥料なら5~6回施し、3月から4月も同様に施します。

病気と害虫

病気:高温期の多肥多湿に注意すれば、ほとんど見られません。

害虫:ほとんど見られません。

用土(鉢植え)

市販の草花用培養土が利用できます。夏越しさせる場合は、できるだけ水はけがよくなるように、山砂や鹿沼土などを3割くらい混ぜると確実です。

植えつけ、 植え替え

植えつけ:適期は秋10月ごろですが、春に出回る開花苗を植えつけることもできます。

植え替え:古株ほど枯れやすく、タネまきやさし芽で株を更新していくのが確実です。夏越しができた株は、秋に涼しくなったら植え替え、株を若返らせます。

ふやし方

株分け:八重咲きでタネができない品種や、気に入った花色の株をふやしたいときに行います。秋が適期ですが、冷涼地では春にもできます。

さし芽:地際の芽をかき取ってさす方法と、伸びた茎の節を利用してさす方法があります。いずれも秋に行い、節をさす場合は、節に芽があるものを選んでさします。

タネまき:こぼれダネが自然に芽生えて育つほどで、花壇に直まきして育てることもできます。確実に苗をつくるには、春や秋にポットや育苗箱などにタネをまき、本葉4枚くらいで移植して育てます。秋のタネまきは遅れると翌年咲かず、開花がその次の年になるので、早めにまいて冬までにしっかりした苗にしておくことが大切です。

主な作業

花がら摘み:ほとんど放任でもよいくらい手のかからない花ですが、タネとりに必要な分だけ残して花がらを切り取っておくと、すっきりと見栄えもよく、株も長もちします。

特徴

リクニス・コロナリアは「フランネルソウ」とも呼ばれ、白い綿毛に覆われた、柔らかくて厚みのある葉が特徴です。花色は濃いローズのものがポピュラーで、花弁にもビロードのような質感があります。日本へは江戸末期に入りました。乾燥したやせ地でもよく育つ...

種類(原種、園芸品種)

‘アボッツウッド・ローズ

‘アボッツウッド・ローズ


Lychnis coronaria ‘Abbotswood Rose’
花は濃紅色。

‘エンジェル・ブラッシュ’


Lychnis coronaria ‘Angel’s Blush’
花は白に中心が桃色の2色咲き。
‘ガーデナーズ・ワールド’

‘ガーデナーズ・ワールド’


Lychnis coronaria ‘Gardener’s World’
花は濃紅色の八重咲き。タネができないので、株を維持する場合は株分けかさし芽をする。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:小黒 晃(おぐろ・あきら)
種苗会社ミヨシで、主に宿根草の導入、試作に携わっている。また、一般公開をしている宿根草ガーデンの管理を担当している。日本における、宿根草全般の栽培特性に造詣が深い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

リクニス・コロナリアのそだレポ(栽培レポート)

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