ヒメイワダレソウ(リッピア)
お気に入りに登録する

ヒメイワダレソウ(リッピア)の基本情報

学名:Phyla nodiflora var. minor(Phyla nodiflora var.canescensPhyla canescens
和名:ヒメイワダレソウ
その他の名前:イワダレソウ

科名 / 属名:クマツヅラ科 / イワダレソウ属

ヒメイワダレソウ(リッピア)
ヒメイワダレソウ(リッピア)

クリックすると拡大します

ヒメイワダレソウ(リッピア)とは

特徴

ヒメイワダレソウは、グラウンドカバープランツ(地被植物)として利用されることの多い花です。茎が地面を這うように伸びて広がり、各節から根を出してびっしりと密に地面を覆い、緑のカーペットのようになります。石垣や敷石の間、花壇の縁のほか、コンテナの寄せ植えにも使いやすく、多少の踏みつけにも耐えます。水田のあぜに植栽されることもあります。「イワダレソウ」の名前で出回ることもあります。
花期が長く、花色は白、桃色、中間色のものがあります。3~4mmの小花が多数集まって、径1.5cmくらいの球状の花を咲かせます。南米原産で、世界各地に野生化しています。

イワダレソウ(Phyla)の仲間にはイワダレソウ、ヒメイワダレソウなどがあり、育種改良された園芸品種のクラピアも流通しています。イワダレソウは蕾が松ぼっくりのような形をしているのに対して、ヒメイワダレソウは蕾がコンパクトで短くなります。イワダレソウの仲間は、リッピア(Lippia)として表記される場合もあります。

イワダレソウ(Phyla nodiflora)は、世界各地で見られ、日本では関東地方以西の海岸に自生しています。葉はやや大きめですが、茂り方はまばらで花は小さく、細長い穂になって咲きます。
ヒメイワダレソウはイワダレソウの変種(Phyla nodiflora var.minor)とされますが、別種として扱われることもあります(Phyla canescens)。
いずれも常緑性で、株元は木質化して低木のようになります。関東地方以西の暖地では冬も常緑を保つ場合もありますが、寒冷地では地上部が枯れます。
なお、ヒメイワダレソウは環境省被害防止特定外来種リストの重点対策外来種のなかにリストアップされています。

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 南米
草丈/樹高 5~10cm 開花期 4月~11月(四季咲き性)
花色 桃,白 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,開花期が長い,グラウンドカバーにできる,花壇,鉢,
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • イワダレソウ

    Phyla nodiflora
    熱帯アフリカやアメリカに約200種が分布する多年草または低木。海岸地帯や内陸地に自生する。アジアでは台湾や中央アジアなど、熱帯各地に広く分布する。日本では関東南部以西、四国、九州、南西諸島に分布する。イワダレソウは蕾が松ぼっくりのような形をしている。

育て方・栽培方法

ヒメイワダレソウ(リッピア)の栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:小黒 晃(おぐろ・あきら)
種苗会社ミヨシで、主に宿根草の導入、試作に携わっている。また、一般公開をしている宿根草ガーデンの管理を担当している。日本における、宿根草全般の栽培特性に造詣が深い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ヒメイワダレソウ(リッピア)のそだレポ(栽培レポート)

写真を見る

この植物名が含まれる園芸日記過去1年間

関連するコミュニティ

  • 関連するコミュニティはありません

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!