オミナエシ
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オミナエシの育て方・栽培方法

オミナエシ
オミナエシ
オミナエシ
オトコエシ

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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 山野草,草花
形態 多年草 原産地 シベリア~東アジア
草丈/樹高 100~150cm 開花期 6月~9月(温暖地では10月まで)
花色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,開花期が長い,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

鉢植えも庭植えも日なたで育てます。日陰では成長も花つきも悪くなり、場合によっては枯れます。
同属のコキンレイカ、キンレイカ、チシマキンレイカなどの高山性の種類を庭植えにする場合はロックガーデンを築いて植えつけます。

水やり

鉢植えの場合は、表土が乾いたら十分に水を与えます。比較的水を好むので、夏は1日1~2回与えます。
庭植えの場合は、基本的には与えなくても大丈夫ですが、晴天が続いて地面が乾いているようなら与えます。

肥料

鉢植えは春から夏にかけて、草花用の肥料を少量施します。量が多すぎると枝葉ばかり茂りすぎるので、控えめを心がけます。
庭植えの場合は必要ありません。

病気と害虫

病気:うどんこ病、立ち枯れ症状
まれにうどんこ病が発生しますが、重症化することはあまりありません。水はけの悪い場所では立ち枯れ症状を起こす病気になることがあります。対策としては、感染した植物は除去し、土を盛って水はけをよくしたり水はけのよい用土を客土したりします。

害虫:ほとんどありません。

用土(鉢植え)

ごく普通の草花用培養土でよく育ちます。土質の選り好みもなく、極端に乾燥しやすいもの以外ならば特に選びません。
高山性のコキンレイカ、キンレイカ、チシマキンレイカなどは、軽石、硬質鹿沼土(または日向土)、桐生砂(または赤玉土)の各小粒を、等量または2:4:4の割合で混ぜて用います。市販の山野草用培養土も使えます。いずれの場合も水で1回よく洗ってみじんを完全に抜きます。赤玉土はふるいでしっかりふるっておきましょう。根と茎の境界線あたりは、花崗岩質の粗い砂利で覆っておきます。

植えつけ、 植え替え

鉢植えは、毎年、休眠中の2月から3月に行います。細かい根を半分ぐらいの長さに切って整理し、植えつけます。同時に株分けをしてもよいでしょう。
庭植えの場合は3年に1回掘り上げて、株分けと植え直しを行います。

ふやし方

タネまき:タネは秋に採種して、冷蔵庫に入れて保管し、春の2月から3月にまきます。発芽率はよく、順調に育つとまいた年に開花します。

株分け:休眠期の植え替えと同時に、大きくなった株の根茎を切り分けます。根茎はかなり硬いので、剪定バサミなどを使います。あまり小分けにせず、2分割する程度にとどめます。

主な作業

支柱立て:茎が倒れる場合は支柱を立てて支えます。自力で立っているならば必要ありません。

特徴

オミナエシは、日当たりのよい草原に見られる植物です。数本の茎をまっすぐに伸ばして株立ちになり、先端に多数の黄色い花を咲かせます。花房は全体で15~20cmほどの大きさがあります。葉は対になってつき、茎につく葉は細く羽状に深く裂けますが、根元...

種類(原種、園芸品種)

ハマオミナエシ


Patrinia scabiosifolia f. crassa
オミナエシの海岸型で、節間が短くて草丈がやや低く、茎が太い。また、葉に厚みがある点で区別される。栽培はオミナエシと同じ。タネをまくとオミナエシと大差ないものも生じるので、特徴がよく現れている個体を選別する。
オトコエシ

オトコエシ


Patrinia villosa
中国東部から南部、朝鮮半島、日本列島、台湾の草原などに生える。オミナエシに似るが、花は乳白色で、全体に粗い毛が目立つ。また、葉は幅が広く、ときに切れ込みがないこともある。地表に長いほふく枝を伸ばしてふえる点も異なる。
コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)

コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)


Patrinia triloba var. triloba
本州(東北地方南部〜中部地方、加賀白山)のやや高い山から亜高山帯の岩場や、岩の多い斜面に生える。オミナエシを小型にしたような姿で、草丈20〜30cm、掌状に5裂したモミジに似た形の葉をつける。花の直径は約5mm、後ろに1mmほどの短い距がある。

キンレイカ


Patrinia triloba var. palmate
本州(東北地方南部〜近畿地方)の、主に太平洋側の山地の岩場や岩の多い斜面に生える。コキンレイカに似ているが花は一回り大きく、2〜3mmのはっきりした距がある点で区別される。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
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