ミヤマクワガタの基本情報
学名:Pseudolysimachion schmidtianum ssp. senanense
和名:ミヤマクワガタ
科名 / 属名:オオバコ科 / ルリトラノオ属
ダイセンクワガタ
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ミヤマクワガタとは
特徴
ミヤマクワガタは日本固有の小型の高山植物で、高山の礫地や草原に生える宿根草です。東北南部から山陰地方まで分布するといわれますが、地域変異が大きく、どこまでが基本種で、どこまでが亜種かの見解が常に定まらない植物でもあります。
雪解けとともに芽出しが始まり、その中心にはすでに花芽を抱えています。茎が立ち上がりながら花芽を伸ばし、初夏に10数輪のかわいい花を房状に咲かせます。花弁は5枚で、紫色から赤紫色、中に濃い紫の筋が入っています。花後に小さな果実がつきますが、この果実のV字の萼片の形から、「くわがた」と呼ばれています。花後には、わき芽を出して葉がロゼット状に広がります。ロゼットは晩秋まで成長し、やがて落葉して休眠を迎えます。自生地では花は6月から8月に咲きますが、栽培下では4月下旬から6月上旬です。
わき役的に植えられる山野草ですが、地域変異を収集するマニアも多く、比較的丈夫で、高山植物らしい雰囲気が楽しめる佳草だと思います。
※科名:ゴマノハグサ科で分類される場合もあります。
基本データ
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園芸分類 |
山野草,高山植物 |
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形態 |
多年草 |
原産地 |
東北南部~山陰地方 |
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草丈/樹高 |
10~20cm |
開花期 |
4月下旬~6月上旬(自生地では6月~8月) |
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花色 |
紫,赤紫,赤ピンク,まれに白 |
栽培難易度(1~5) |
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耐寒性 |
普通 |
耐暑性 |
普通 |
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特性・用途 |
落葉性 |
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植物図鑑の見方
種類(原種、品種、仲間)
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キクバクワガタ
Pseudolysimachion schmidtianum ssp. schmidtianum
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エゾミヤマクワガタ
Pseudolysimachion schmidtianum var. yezoalpinum
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アポイクワガタ
Pseudolysimachion schmidtianum var. yezoalpinum f. exiguum
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シラガミクワガタ
Pseudolysimachion schmidtianum var. shiragamiense
-
ミチノククワガタ
Pseudolysimachion schmidtianum var. shiragamiense f. tomentosum
-
バンダイクワガタ
Pseudolysimachion schmidtianum ssp. senanense f. bandaianum
-
ダイセンクワガタ
Pseudolysimachion schmidtianum ssp. senanense f. daisenense
育て方・栽培方法
「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑
執筆:富澤正美(とみざわ・まさみ)
山野草専門の生産農園、アルペンガーデンやまくさの園主。国内外の多岐にわたる山野草を扱い、世界各地の希少な品種も栽培している。雪割草、キキョウ、ギボウシ、イカリソウなど、交配に力を注ぐ植物も多い。
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