シュンラン
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シュンランの育て方・栽培方法

シュンラン
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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 山野草,ラン
形態 多年草 原産地 北海道~九州
草丈/樹高 10~30cm 開花期 3月下旬~4月
花色 緑,まれに褐色,朱金,黄 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,日陰でも育てられる

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

一年中、半日陰になる場所を好みます。棚下や30~50%の遮光下がよく、夏は葉焼けを防ぐために75%の遮光をするとよいでしょう。冬は、極端な凍結を嫌うので、鉢植えは棚下や無加温ハウスの日陰などに置いて花芽を保護します。
庭植えの場合は、半日陰の木の下を好みます。自然に落ち葉がかかる場所などが最適です。

水やり

用土により異なりますが、基本的には用土が乾いたら水やりをします。春と秋は朝、夏は夕方から夜に、たっぷりと与えます。冬は鉢の乾き具合を見て、用土が白く乾いていたら水を与えます。

肥料

新葉が成長し、花芽形成の始まる4月下旬から6月下旬と、芽の充実する9月下旬から11月上旬に、液体肥料を2週間に1回施します。また、花後と秋に1回、置き肥を併用すると効果的です。

病気と害虫

病気:ウイルス病、灰色かび病、炭そ病、黒斑病、軟腐病、根腐れ
ラン科の場合、一番の大敵はウイルス病です。葉に不規則な色むらやモザイク模様が見えたら要注意です。低温多湿時に、咲き終わった花がらに灰色かび病、新葉に炭そ病や黒斑病が見られます。高温多湿による根腐れや軟腐病にも注意してください。

害虫:アブラムシ、ハダニ、ナメクジ、ヨトウムシ
花にアブラムシがよくつきます。ウイルス病媒介の原因になるので注意深く観察します。梅雨などの水やりが少ない時期には、ハダニが発生します。ナメクジやヨトウムシの食害にも注意してください。人里では動物の食害も見られます。

用土(鉢植え)

鉢は、根が太く長いので深めのものが適し、通気性を好むので、鉢穴が大きめのものがよいでしょう。園芸店などで、シュンランなどのラン専用鉢も販売されています。
用土は、通気性と水はけがよい粗めのものがよいでしょう。使いやすいラン専用の培養土も販売されています。基本的には、粒径5~10mmの硬めの硬質鹿沼土と軽石を8:2ぐらいの割合で配合して用います。

植えつけ、 植え替え

植えつけは、花後か秋に行います。植えつけ前に、傷んだバルブや根を整理し、切り口から病気が侵入しないように注意します。バルブが1~2cm埋まるくらいに植えつけます。
植え替えは2年に1回ほど、植えつけと同様に行います。

ふやし方

株分け:植え替えの際に、大きな株になったものは株分けをします。バルブが2~3個ついた状態で、必ず新しい芽をつけて分けます。、バルブの間をナイフやハサミで切断しますが、切り口から病気が侵入しないように注意します(シュンランの株分け)。

タネまき:フラスコなど特殊な設備が必要なので、一般的ではありません。

主な作業

古葉外し:葉は2~3年で更新するので、傷んだ古葉は外します。

花がら摘み:花後は咲き終わった花を摘み取ります。

特徴

シュンランは、北海道から九州に広く分布し、日本を代表する野生ランです。シンビジウムの仲間で、主に里山や人里に近い山地の雑木林などに自生し、古くより季節の花や祝いの花として親しまれてきました。
葉は細く、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯...

種類(原種、園芸品種)

カンラン


Cymbidium kanran
シュンランとともに古くから親しまれている代表的な東洋ラン。本州南部以南に分布するが、乱獲によりほとんど自生は見られない。全体に大型で、秋から初冬にシュンランに似て花弁の細い花を1茎に数輪次々と咲かせる。気品高く、花には芳香がある。冬は若干の保護が必要。

スルガラン


Cymbidium ensifolium
シュンランの仲間で、古くから親しまれている。名に「スルガ」とつくが、原産地は中国ではないかといわれる。ケンランと呼ばれる一群に含まれ、夏から秋にシュンランに似た緑褐色の花を1茎に数輪咲かせる。花期には園芸店や生花店でもよく販売される。

コラン


Cymbidium koran
スルガランに似た種類。九州の一部にまれに見られる。葉はスルガランより細く、晩夏から秋に咲く花は、緑色に褐色の更紗模様が入る。産地によりアマクサコラン、サツマコランなどと呼び分けられる。栽培は少し難しい。

ヘツカラン


Cymbidium dayanum
樹上に着生するシュンランの仲間。鹿児島県の一部にまれに見られる。葉は細く大きく枝垂れ、秋に株元から下垂するように次々と花を咲かせる。花はシュンランに似て白色で、中心から赤色の筋を流す。台湾などにも近似種が見られ、カンポウランと呼ばれる。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:富澤正美(とみざわ・まさみ)
山野草専門の生産農園、アルペンガーデンやまくさの園主。国内外の多岐にわたる山野草を扱い、世界各地の希少な品種も栽培している。雪割草、キキョウ、ギボウシ、イカリソウなど、交配に力を注ぐ植物も多い。
※植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がございますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >

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