シライトソウ
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シライトソウの基本情報

学名:Chionographis japonica
和名:シライトソウ(白糸草)
その他の名前:雪の筆(ゆきのふで)

科名 / 属名:シュロソウ科 / シライトソウ属

シライトソウ
シライトソウ
シライトソウ

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シライトソウとは

特徴

シライトソウは、低山の森林や草に深く覆われた場所で、湿った崖や斜面に生えます。常緑性で、葉はショウジョウバカマに似ていますが、つやがなく、はっきりとした葉柄があります。晩春から初夏に花茎を伸ばし、先端に長さ10~15cmの花穂をつけます。花弁は長さ7~12mmで細長く、先端がやや広がっています。
各地域でさまざまな型が見られるため、この種にはいくつかの変種が設けられていました。現在ではそれらの多くがアズマシライトソウ(C. hisauchiana)やチャボシライトソウ(C. koidzumiana)などの亜種や変種に分類し直されています。
属名のChionographisはラテン語の「雪」と「筆」の合成語です。江戸時代に日本に滞在したスウェーデンの植物学者で医師であるツンベルク(チュンベリー)が、日本での呼び名としてシライトソウという名とともに「雪の筆」という呼び名を記録しており、この名を翻訳したものです。

※科名:ユリ科で分類される場合もあります。

基本データ

園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 日本列島、朝鮮半島
草丈/樹高 20~50cm 開花期 5月~6月
花色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 普通~やや弱い
特性・用途 常緑性,香りがあるものもある,日陰でも育つ
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • アズマシライトソウ

    Chionographis hisauchianaChionographis japonica var. hisauchiana
    関東地方の低山の森林に分布し、湿った斜面に生える。全体的にシライトソウに似るが、糸状の花弁が長さ3mm前後と短い。本種にはミノシライトソウとクロヒメシライトソウの2亜種があるが、園芸的には特に見るべき違いがない。
  • チャボシライトソウ

    Chionographis koidzumiana
    日本列島(愛知県以西)の低山の森林に分布し、湿った斜面に生える。ふつう草丈は10〜20cmだが、地域によって30cmを超えるものもある。シライトソウとの最大の違いは花で、花弁は長さ9〜15mm、紫褐色を帯びることが多く、ときに薄い緑や白花も見られる。変種に佐賀県黒髪山特産のクロカミシライトソウがある。これは花弁がやや短く先端が太い。

育て方・栽培方法

シライトソウの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

シライトソウのそだレポ(栽培レポート)

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