ススキ
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ススキの基本情報

学名:Miscanthus sinensis
和名:ススキ  その他の名前:オバナ、カヤ

科名 / 属名:イネ科 / ススキ属

ススキ
ススキ
タカノハススキ
ススキ
ハチジョウススキ

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ススキとは

特徴

ススキは、平地からやや高い山までの、高原、草原、道端、空き地に広く見られます。日当たりのよい場所に群生して草原の主要構成種となり、さまざまな植物が生える礎となります。多数の茎が群がって大きな株となり、頑丈な根を多数周囲に伸ばします。穂は長さ15cm強。穂の銀色に光る毛は芒(のぎ)と呼ばれる部分で、これが風に乗ってタネが飛んでいきます。冬は地上部が枯れますが、霜がきれいに降りる地域では枯れススキの風情も捨て難いものです。
分布域が広いだけにかなり変化に富んでおり、斑入りや矮性、花期の早晩などを中心に多数の園芸品種があります。
ススキは秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、薄(ススキ)ミミズクなどの郷土玩具などに見られます。かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれるススキを採集するための場所がありました。萱場では定期的にススキが刈られるためにほかの植物が生育する環境が保たれ、植物の種類が多かったのですが、ススキで屋根をふくことがほとんどなくなった現在では放棄されたために、草原性の植物には絶滅危惧種になっているものが多数あります。葉の縁は鋭く、触ったまま手を動かすと皮膚を切ってしまうので、手入れをするときは軍手が必須です。また、花粉症のアレルゲン植物の一つなので、イネ科植物のアレルギーをもち、秋に症状が出る人は栽培を避けてください。

基本データ

園芸分類 グラス,山野草
形態 多年草 原産地 中国、朝鮮半島、日本列島、台湾
草丈/樹高 100~200cm 開花期 9月~10月(斑入り品種の観賞期は5月~11月)
花色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 きわめて強い 耐暑性 きわめて強い
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,初心者向き,カラーリーフ,盆栽向き
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、園芸品種)

  • イトススキ

    Miscanthus sinensis f. gracillimus
    葉が幅5mm前後とたいへん細いススキの品種。草丈は標準的なススキの半分〜2/3ほど。各地のやせた尾根などに見られる。葉が立ち上がり、あまり広がらないのも特徴。一般家庭の庭に植えるなら、このイトススキをすすめる。斑入り(白覆輪)のタイプもあり、これもたいへんよい。
  • 屋久島ススキ

    Miscanthus sinensis f. gracillimus Yakushima form
    屋久島産といわれるイトススキで、草丈1m前後と特に背が低く、葉の幅も3mmほど。鉢で育てるとさらに小さく、草丈30cm以内に収まる。穂はその分普通のイトススキよりやや貧弱だが、鉢植えには手ごろでよい。
  • 金華山ススキ

    Miscanthus sinensis Kinkazan form
    牡鹿半島の金華山産といわれる小型でやや葉が細いススキ。イトススキとススキの中間的な印象のもので、イトススキと違って葉が広がり気味となる。
  • タカノハススキ

    Miscanthus sinensis f. zebrinus
    古くから栽培される虎斑のススキ。斑は肥料の影響を受けやすく、特にチッ素肥料を施すと斑が現れなくなるので、多肥に注意する。性質は丈夫で普通のススキと変わらない。花の早晩性や、斑の密度の違いなどから単一個体ではないと思われる。
  • シマススキ

    Miscanthus sinensis f. variegates
    葉に白い縞斑が入るススキの品種で、古くから栽培されているもののほかに、まれに野外で発見することもある。夏の日ざしにも斑は焼けずにきれいな状態を保つ。
  • ハチジョウススキ

    Miscanthus condensatusM. sinensis var. condensatus
    日本列島(関東地方以南)、南西諸島、台湾の海岸に見られる。ススキより全体に大きく草丈2m強、葉は厚みと幅があり、裏は白っぽいのが特徴。葉のつけ根に毛がないか、あっても少ない。その年の気候や地域によるが、冬になっても葉が枯れずに残りやすい。ススキの変種とされることもある。
  • ハチジョウススキ‘コスモポリタン’

    Miscanthus condensatus ‘Cosmopolitan’
    ハチジョウススキの白覆輪の園芸品種。日本で選別され、アメリカで命名された。斑は派手だが、真夏の直射日光にも負けない強健な美種。
  • ハチジョウススキ‘キャバレー’

    Miscanthus condensatus ‘Cabaret’
    ハチジョウススキの白中斑の園芸品種。日本で選別され、アメリカで命名された。斑は派手だが、真夏の直射日光にも負けない強健な美種。
  • オギ

    Miscanthus sacchariflorus
    ロシア、朝鮮半島、中国中部、日本列島の河川敷などの湿った草原に見られる。ススキより大きく、草丈2〜3m弱、葉の幅も広く、穂もボリュームがある。根茎は長く這って茎はまばらに立ち、株立ちにはならない。また、ススキは毛(芒)が黄色みを帯びているのに対し、オギは純白である点が異なる。
  • カリヤス

    Miscanthus tinctorius
    本州(東北南部〜近畿北部)の山地の草原や林縁に見られる。ススキに似た姿だが草丈50〜100cmと低い。また、8月から10月に出る穂は枝(総と呼ばれる)の数が5本前後でススキより少なく、毛(芒)がないので見た目がかなり異なる。葉の裏に毛がないのも特徴。似たものにカリヤスモドキがあるが、葉の裏に毛があり、穂に毛(芒)があるので見分けがつく。
  • イタチガヤ(ソビ、紀州オギ)

    Pogonatherum crinitum
    アジアの熱帯から亜熱帯地域、パキスタン、アラビア、オーストラリア(クイーンズランド)の湿った山の斜面や道端などに見られる。日本では近畿地方以西と南西諸島に分布する。草丈15〜30cmで、8月から10月に麦の穂をごく小さくしたような黄土色の穂を枝先につける。寄せ植えの添えに好適。
  • オオイタチガヤ(姫竹、黒軸カリヤス、黒軸姫笹、姫笹)

    Pogonatherum paniceum
    アジアの熱帯から亜熱帯地域、パキスタン、アラビア、オーストラリア(クイーンズランド)の道端や山の斜面などに見られる。イタチガヤより大型で草丈30〜60cm、多数の枝を出し、タケを小さくしたような雰囲気がある。花は5月から6月に開き、短い穂は1か月ほどで散る。耐寒性はあるが、最低3℃を保つとよい。明るい日陰で育てるのが望ましい。斑入りの園芸品種もある。
  • ヒナヨシ(台湾オギ)

    Arundo formosana
    西表島、台湾、フィリピンの海岸や川沿いの崖などに生える。アシに似るが、葉の表面はやや白っぽくなめらかで、茎は細く長く垂れる。常緑性で、冬は最低3℃を保つとよい。日本で栽培されているのは、大正時代に鈴木吉五郎によって導入された台湾産のものと思われる。しなやかな感じに育てるには明るい日陰に置く。

育て方・栽培方法

ススキの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。

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