イワカガミダマシ
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イワカガミダマシの基本情報

学名:Soldanella alpine
和名:イワカガミダマシ
その他の名前:ソルダネラ、ソルダネラ・アルピナ

科名 / 属名:サクラソウ科 / ソルダネラ属

イワカガミダマシ
イワカガミダマシ

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イワカガミダマシとは

特徴

イワカガミダマシはヨーロッパアルプスに自生する多年草です。雪解け水が流れ出すころに花芽をもち上げ、下向きに赤紫色でベル形の花を咲かせます。花は花弁の先端が細かく裂け、イワカガミの花に似ているので、「イワカガミダマシ」の和名で親しまれています。
葉は常緑で円く、次々と開きながらマット状に広がります。新芽と同時期に細い花茎を伸ばして花が数輪咲きます。夏の間も次々と新芽を出し、株をふやしながらさらに広がります。秋を過ぎたころから花芽形成が始まり、晩秋には、芽の中心にげんこつのような花芽を抱いた状態で冬を迎えます。自生地では6月から8月に咲きますが、栽培下では開花は4月中旬から5月下旬です。
雪解け水のある場所を好む高山植物なので、どちらかというと寒冷地向きの植物で、暖地ではなかなか栽培が難しい植物です。ポット苗が多く流通していますが、いずれも寒冷地でつくられたものです。

基本データ

園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 ヨーロッパアルプス
草丈/樹高 5~15cm 開花期 4月中旬~5月(自生地では6月~8月)
花色 赤紫色,紫色,まれに白 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 やや弱い
特性・用途 常緑性
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • ソルダネラ・カルパチカ

    Soldanella carpatica
    ヨーロッパのカルパチア山脈の高山に分布。イワカガミダマシに似ているが、葉の裏が赤みを帯びている。葉色がよいためか、最近ではこちらのほうが多く流通している。
  • ソルダネラ・ミニマ

    Soldanella minima
    ヨーロッパアルプスの湿った草原に生える小型種。指の爪ほどの小さな株から、淡い藤色の小花を1輪ずつ咲かせる。
  • ソルダネラ・プシラ

    Soldanella pusilla
    ヨーロッパアルプスの雪解け水の流れる草原に生える小型種。葉は小さく、赤紫色の花を1輪咲かせる。
  • ソルダネラ・モンタナ

    Soldanella montana
    ピレネーの草原に生える大型の種。葉はハート形で500円玉ほどの大きさになり、草丈も20cm前後になる。赤紫色の花をにぎやかに咲かせる。
  • ソルダネラ・ビローサ

    Soldanella villosa
    ピレネー原産で、ソルダネラ・モンタナに似た大型種。濃い紫色の花はベル状にならず、平開して笠のように開く。
  • ソルダネラ・キアナスター

    Soldanella cyanaster
    ブルガリア原産のイワカガミダマシに似た中型種。花は青紫色で、切れ込んだ花弁が星のように平開して開く。

育て方・栽培方法

イワカガミダマシの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:富澤正美(とみざわ・まさみ)
山野草専門の生産農園、アルペンガーデンやまくさの園主。国内外の多岐にわたる山野草を扱い、世界各地の希少な品種も栽培している。雪割草、キキョウ、ギボウシ、イカリソウなど、交配に力を注ぐ植物も多い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

イワカガミダマシのそだレポ(栽培レポート)

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