ヤナギラン
お気に入りに登録する

ヤナギランの基本情報

学名:Chamaenerion angustifoliumEpilobium angustifolium
和名:ヤナギラン(柳蘭)

科名 / 属名:アカバナ科 / ヤナギラン属

ヤナギラン
ヤナギラン
ヤナギラン

クリックすると拡大します

ヤナギランとは

特徴

ヤナギランは本州中部以北の北半球に広く分布する草原の植物です。ときに大群落をつくり、夏の高原の花の代名詞として親しまれています。
四方に伸びた地下茎の先端から芽を伸ばし、ヤナギに似た細い葉をつけた茎をまっすぐに立ち上げます。初夏のころに中心に小さな花芽をのぞかせて、夏に4弁の鮮やかな赤桃色の花を次々と開きます。花後にできるタネはさや状で、中には白い綿毛をつけた小さなタネが無数に入っています。やがて、さやは茶色くなってはじけ、タネが綿毛で風に乗って飛び散ります。このころ地下では地下茎を伸ばして翌年の芽が形成され、芽が完成するころには地上部は枯れて休眠に入ります。
きれいな花ですが、都会地で長年にわたって栽培するには少しコツが必要です。白花や海外種も流通します。

基本データ

園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 本州中部以北、北海道、北半球
草丈/樹高 50~100cm 開花期 7月~8月
花色 赤,ピンク,白 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 やや弱い
特性・用途 落葉性
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • カマエネリオン・フレイシェリィ(エピロビウム・フレイシェリィ)

    Chamaenerion fleischeriEpilobium fleischeri
    欧州アルプスに生えるやや小型のヤナギラン。「ヒメヤナギラン」の名で時折流通するが、本当のヒメヤナギランは別種である。ややまばらな桃色の花がかわいらしいが、茎が細く風で倒れやすい。高温多湿を嫌う。
  • ヒメヤナギラン

    Chamaenerion latifoliumEpilobium latifolium
    アラスカやロッキー山脈北部に見られる小型のヤナギラン。草丈10〜20cmで大きな花を開く。暑さに弱く栽培しにくい。
  • カマエネリオン・ドドナイ(エピロビウム・ドドナイ)

    Chamaenerion dodonaeiEpilobium dodonaei
    欧州に広く分布する小型のヤナギラン。細い葉を密集させて、やや小さな桃色の花を次々と咲かせる。この仲間では栽培しやすい。

育て方・栽培方法

ヤナギランの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:富澤正美(とみざわ・まさみ)
山野草専門の生産農園、アルペンガーデンやまくさの園主。国内外の多岐にわたる山野草を扱い、世界各地の希少な品種も栽培している。雪割草、キキョウ、ギボウシ、イカリソウなど、交配に力を注ぐ植物も多い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ヤナギランのそだレポ(栽培レポート)

写真を見る

この植物名が含まれる園芸日記過去1年間

関連するコミュニティ

  • もう1つのそだレポ
    日本に従来から自生する植物の栽培を楽しみたい方のためのそだレポです。趣味園にもともとあるそだレポとの違いは、一人の人のそだレポではなく、参加者がご自分の育て...
  • 日本の山野草を楽しむ
    自然から徐々に姿を消しつつある山野草を保存し、花などを 楽しみませんか。本コミュをいつもご利用頂きありがとうございます。お蔭さまで、登録メンバーも着実に増えて...

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!