カラタチバナ
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カラタチバナの基本情報

学名:Ardisia crispa
和名:カラタチバナ(唐橘)
その他の名前:百両(ひゃくりょう)

科名 / 属名:サクラソウ科 / ヤブコウジ属

カラタチバナ
カラタチバナ
カラタチバナ
‘麒麟獅子’

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カラタチバナとは

特徴

カラタチバナ(Ardisia crispa)は、「千両、万両」と称されるセンリョウSarcandra glabra)、マンリョウA. crenata)と並び、百両と呼ばれます。さらにヤブコウジA.japonica)が十両とされます。いずれも、正月の縁起植物として扱われますが、金額の大小は、植物体や果実の大きさが関係しているようです。カラタチバナが「百両金」と書かれるのは、江戸時代の寛政年間に、葉に斑が入った変わりものの栽培が大流行し、百両単位の値で取り引きされたことによります。この時代の流行は数年で終わりましたが、斑入り植物が流行した江戸時代後期に、流行が再燃しています。
近代に入ると、明治時代に東京、名古屋、京都で一時期流行しましたが、大正時代以降は、大きな流行は見られません。現在は新潟県と島根県を中心に、栽培が続けられています。
全体の姿はマンリョウに似ていますが、葉や果実はマンリョウよりも大きく、濃い緑色の葉と赤い果実が観賞されます。園芸品種には、白実や黄実があります。
また、古典園芸植物としては、葉がねじれたり、巻いたり、斑が入ったりと極端に形や色が変化したものが多いという特徴があります。
日本原産の植物なので、強い風や日照を避けて極端に乾燥させないようにすれば、庭植えでも鉢植えでも容易に栽培することができます。ただし、斑入りや葉が変形した品種は多少寒さに弱く、成長も遅いので、鉢植えで栽培します。

※科名:ヤブコウジ科で分類される場合もあります。

基本データ

園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 本州・四国・九州、沖縄、台湾、中国
草丈/樹高 0.2~0.5m 開花期 7月
観賞期 11月~3月(果実) 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,日陰でも育つ,盆栽向き
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • 白実

    Ardisia crispa cv.
    果実がクリーム色。

育て方・栽培方法

カラタチバナの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:倉重祐二(くらしげ・ゆうじ)
新潟県立植物園副園長を経て、現在日本植物園協会事務理事。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、園芸文化史。著書に『よくわかる栽培12か月 シャクナゲ』『よくわかる土・肥料・鉢』(以上NHK出版)、『増補原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜』 (改訂増補、誠文堂新光社)など。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

カラタチバナのそだレポ(栽培レポート)

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