カタクリ
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カタクリの育て方・栽培方法

栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 球根,山野草
形態 多年草 原産地 日本列島、中国東北部、朝鮮半島、サハリン、南千島
草丈/樹高 15cm前後 開花期 4月
花色 紫,白,ピンク,黄 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 やや弱い
特性・用途 落葉性

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

鉢植えは、秋から春まで日なたで育てます。晩春ごろに葉が黄色くなり始めたら、明るい日陰へ移動させます。夏の間はなるべく温度変化が小さく、涼しい日陰に置きます。
庭植えの場合は落葉樹の下に植え、腐葉土をよく混ぜ合わせて20cmほど土を盛り上げたところに植えます。

水やり

鉢植えは表土が乾いたら十分に与えます。葉のある間は決して乾燥させないように、砂床に埋めておくか、二重鉢にして乾燥を防ぎます。底穴から給水ひもを垂らして底面給水にするのもよい手段です。休眠中も乾かさないように注意し、砂床に入れてほかの植物と一緒に水やりをするか、地面に鉢ごと埋めておきます。
庭植えの場合はあまり雨が降らず、植物が常にしおれている状態なら水を与えます。休眠中は特に必要ありません。

肥料

鉢植えは、秋に三要素等量配合の緩効性肥料を、1株当たり二つまみ置き肥します。これとは別に、秋からリン酸分の多い液体肥料を週1回、3000倍に薄めて施します。同時にブドウ糖を1000倍に薄めて週1回施します。液体肥料とブドウ糖は葉が枯れ落ちるまで続けます。
庭植えでも同様に施肥するとよく育ちますが、液体肥料とブドウ糖だけでも十分です。

病気と害虫

病気:さび病
さび病は2月から3月に発生します。葉に赤茶色の粉がついたような病斑ができ、葉が変形して花も咲かなくなります。感染した葉は切り捨てて焼却します。

害虫:特にありません。

用土(鉢植え)

硬質鹿沼土(または日向土)、軽石、赤玉土(または桐生砂)の各小粒を等量に混ぜます。山草鉢のような乾きやすい鉢の場合は、軽石の量を減らすか、赤玉土の量をふやして、もう少し水もちをよくします。腐植質のもの(腐葉土や細かいヤシ殻チップ)を3割程度混ぜるのもよいでしょう。

植えつけ、 植え替え

鉢植えは2~3年に1回、8月から9月上旬に植え替えます。球根は、根が伸びる余地を確保するため深鉢を使い、深さ10cmに植えます。
庭植えの場合は、植えっぱなしでもかまいません。エリスロニウム‘パゴダ’のように旺盛にふえる種類で、株が込みすぎたら、鉢植えと同じ時期に掘り上げ、分球して植え直します。

ふやし方

タネまき:開花まで6~7年かかりますが、一番効率的にふやせる方法です。
初夏に果実が少し黄色くなり始め、先が割れたら、すぐにタネを回収し、とりまきします。タネを乾燥して保存することはできません。親株と同じ用土にまき、苗床を乾かさないように管理すると、翌春に緑色の糸状の葉が出てきます。雑草と間違えて抜かないように注意しましょう。親株同様に肥料を施し、3年目くらいの8月から9月上旬に個別の鉢や地面に植え替えます。葉が2枚になったら開花します。

分球:非常に順調に成長している株ならば、子株がつくのでそれを分けてふやします。適期は植え替えと同じです。ただし、日本のカタクリは球根でふえる力が弱いので、分球ではめったにふやせません。

主な作業

花がら摘み:タネをとらないときは、咲き終わった花は摘み取って実を結ばないようにします。

特徴

カタクリは早春の落葉樹林を飾る植物として、季節の話題にのぼる球根植物です。主に低山から山地の落葉樹林、ときに亜高山帯の雪が遅くまで残るくぼ地などに生えます。
「春植物」と呼ばれる植物の代表で、早春にほかの草木に先駆けて芽生え、花...

種類(原種、園芸品種)

エリスロニウム‘パゴダ’

エリスロニウム‘パゴダ’


Erythronium ‘Pagoda’
性質強健で毎年咲き、暖地でも育てやすく、よくふえる。花は明るいカナリヤイエローで基部に赤い斑紋があり、枝分かれした花茎に1〜4輪咲く。最も初心者向き。

エリスロニウム‘ホワイトビューティー’


Erythronium ‘White Beauty’
花茎は枝分かれして1〜4輪の花をつけ、クリームホワイトの花が咲く。強健さは‘パゴダ’に少し劣る。

エリスロニウム・ヘンダーソニー


Erythronium hendersonii
花は白から薄いピンクで、濃い赤紫色の斑紋が入り、枝分かれした花茎に1〜4輪咲く。葉にも紋様や斑紋が入る。カリフォルニア州とオレゴン州の州境付近に分布。

エリスロニウム・デンスカニス


Erythronium dens-canis
日本のカタクリに似たヨーロッパ産の種類。花は赤みが強く、花弁基部の斑紋ははっきりしない。カタクリよりふえやすく、多くの園芸品種がある。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。

そだレポ(栽培レポート)

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