モチノキ
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モチノキの基本情報

学名:Ilex integra
和名:モチノキ

科名 / 属名:モチノキ科 / モチノキ属

モチノキ
モチノキ
モチノキ

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モチノキとは

特徴

モチノキの名は、樹皮から鳥黐(とりもち)の原料を採ることに由来します。花は小さく目立ちませんが、秋に熟す赤い果実が美しいことから庭園樹として広く栽培されます。雌雄異株であるため、果実は雌木にしかなりません。
モチノキの仲間は、世界の熱帯や温帯に約400種があります。果実が美しいため園芸的にも栽培される種類が多いのが特徴です。園芸的には、クリスマス・ホーリー(セイヨウヒイラギIlex aquifolium)、イヌツゲI. crenata)、タラヨウ(I. latifolia)、街路樹としても植えられるクロガネモチI. rotunda)などの常緑樹と、庭木や鉢物として栽培されるウメモドキI. serrata)、アオハダ(I. macropoda)などの落葉樹に大別されます。また、栽培されることはまれですが、近年、茶として飲用されるマテ(I. paraguaiensis)も南アメリカ原産の常緑のモチノキの仲間です。
モチノキ(I. integra)日本原産で、暑さにも強いため、栽培は容易です。ただし、よく生育すると樹高が10mを超えるので、植え場所をよく吟味することが必要です。刈り込みにも耐えるので、ある程度小さく保つこともできます。

基本データ

園芸分類 庭木・花木
形態 高木 原産地 日本(東北南部以西)、朝鮮半島
草丈/樹高 5~15m 開花期 4月中旬~5月中旬
観賞期 10月中旬~12月下旬(結実期) 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,日陰でも育つ
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • オウゴンモチ

    Ilex integra ‘Ougon’
    新芽が黄色く、夏には薄い緑色に変化するモチノキの園芸品種。強い夏の日ざしが当たらない場所で栽培する。
  • タラヨウ

    Ilex latifolia
    雌雄異株の常緑樹。葉は光沢のある濃い緑色で、傷をつけると黒変するので、爪や棒で文字を書くことができる。果実は赤く、濃い緑色の葉との対比が美しい。多少寒さに弱いので暖地での栽培が適する。
  • クロガネモチ

    Ilex rotunda
    葉が暗緑、葉柄や若い枝が緑紫色なので、株全体が黒っぽく見える。高さ10m以上になる常緑高木で、街路樹や公園樹などとして植えられる。秋に多数の赤色の果実をつける。暖地での栽培に適する。
  • ナナミノキ

    Ilex chinensis
    モチノキの仲間。本州の暖地や四国、九州などに自生している。別名、ナナメノキ。

育て方・栽培方法

モチノキの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:倉重祐二(くらしげ・ゆうじ)
新潟県立植物園副園長を経て、現在日本植物園協会事務理事。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、園芸文化史。著書に『よくわかる栽培12か月 シャクナゲ』『よくわかる土・肥料・鉢』(以上NHK出版)、『増補原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜』 (改訂増補、誠文堂新光社)など。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

モチノキのそだレポ(栽培レポート)

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