みんなの趣味の園芸

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薔薇がもっと身近に!鉢で楽しむフルーリーテラスコレクション
ページの最後にバラ苗が当たるアンケートを実施中!
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ページの最後にバラ苗が当たるアンケートを実施中!
花のイラスト

とても育てやすい!ずっと花いっぱい!
選び抜かれた数々のバラ「フルーリーテラス」。
お好みのバラを見つけてください。

「フルーリーテラス」コレクションは、バラの育種や苗の販売で厚い信頼をもつ京成バラ園芸が、
数ある品種のなかから、春から秋まで鉢植えで、手間いらずで楽しめる品種を選んだコレクションです。
これまでの人気のバラに加え、この秋、新しい品種も加わりました。
初心者の方はもちろん、より見事に咲かせたいというバラ栽培のベテランにもおすすめです。
プロの栽培・管理などのコツも伝授します!

鳥のイラスト

「フルーリーテラス」コレクションの
魅力と特長

「フルーリーテラス」コレクションには3つの大きな魅力があります。
それぞれを詳しく紹介しましょう。

  • point1

    鉢でもコンパクトに
    育てられる

  • point2

    四季咲き性で
    繰り返し咲く

  • point3

    耐病性に優れる

庭がなくても、鉢でコンパクトに育てられる

「フルーリーテラス」コレクションは、木が大きくなりすぎずに、株のまとまりがよく、鉢植えに向いた品種をそろえています。コンパクトな樹形のまま枝がたくさん伸びて、花が次々と咲きます。
そのため、ベランダや玄関先のような狭い空間でも、たくさんの品種を楽しむことができます。

四季咲き性で繰り返し咲く

バラには、春だけ咲く「一季咲き」と、春から秋にかけて咲く「四季咲き(繰り返し咲き)」のものがあります。「フルーリーテラス」コレクションは、四季咲き性が特に強い品種を選んでいます。繰り返し咲くため、春から秋まで長い間、花を楽しめます。花がら切り(剪定)をしなくても次の蕾が上がってくるような、特に繰り返し咲き性が強い品種もあります。枝を切りすぎたり、肥料を多く施したりすると、かえって花つきが悪くなる場合もあります。

繰り返し咲き性の強い
品種の特徴

四季咲き性のバラは、花を咲かせながら次々と新芽を伸ばして次の花を咲かせる。数字は花が咲いた順番。

耐病性に優れる

一般的にバラは、黒星病やうどんこ病など、病気に弱いと思われています。病気にかかって葉が落ちると、光合成ができなくなるため、木が養分を蓄えることができず、株が弱って花つきが悪くなったり、最悪の場合は枯死してしまうこともあります。
置き場所によっても多少違いがありますが、「フルーリーテラス」コレクションは耐病性に優れ、定期的に薬剤散布をしなくても病気にかかりにくい品種です。

ホワイト ノック アウト

ホワイト ノック アウト

フロキシー ベビー

フロキシー ベビー

コケット ロマンティカ R

たくさん咲いたらテーブルに。
コケット ロマンティカ ®

鳥のイラスト

プロが選んだおすすめセレクション

「フルーリーテラス」コレクションのなかでも特におすすめ品種を選びました。
繰り返し咲き性が特に優れた品種、
この秋、特に注目したい品種、数々のバラを紹介します。

凡 例
  • 強香
  • 中香
  • 微香
  • 耐暑性あり
  • 耐寒性あり
  • 耐病性あり
  • NEW …この秋の新品種
  • …香りを楽しめる品種

※樹高はその品種が本来もっている性質です。鉢植えにした場合、鉢の大きさや剪定により樹高は低くなります。

特に花が絶えない9品種!

丈夫で育てやすく、花がたくさん咲きやすいのはもちろんのこと、「繰り返し咲き性」のよさが特に優れた9品種を
選びました。咲きながら次の蕾を上げるため、シーズン中に花を絶え間なく楽しめます。
日々のお手入れは水やり肥料、それに「花がら切り」程度。
花がら切りで花がらを切るタイミングは、雄しべの色が茶色っぽく変色するかしないかの時点がベスト。早く花がらを
切ることで、見た目を美しく保ち、新芽の成長が旺盛になり、繰り返し咲き性がよい品種でも、
さらに繰り返してよく咲くようになります。そのほかの、より美しく咲かせる管理・作業のポイントも紹介します。

選んだ人

入谷伸一郎(いりたに・しんいちろう)

京成バラ園芸に勤務。生産者とともに、苗木の生産、栽培に従事して15年以上。現在はバラ苗生産卸販売部門に所属。栽培の難しい原種やオールドローズも多く栽培する、バラ栽培のベテラン。

入谷伸一郎
コケット ロマンティカ ®
NEW
  • 微香
  • 耐病性あり

コケット ロマンティカ ®

シュラブローズ 花径:7cm 花形:ロゼット咲き
樹形:横張り性 樹高:0.6m
海外コンクール受賞。

花は純白のロゼット咲き。数輪の房になり、花つき、花もちがよい。花弁質もよく、白花だが傷みにくい。やや遅咲き。蕾の上がりがよく、花がら切りをしなくても次の芽が次々と出て、一番花以降も繰り返しよく咲く。株は横張り性だがコンパクト、枝もしなやかだが株姿が乱れるようなことはない。シュートの発生もとてもよい。

管理・作業のポイント 肥料が多いと株のまとまりが悪くなるので、化成肥料は特に必要な場合以外には施さないほうが生育がよい。

グレーテル
  • 微香
  • 耐暑性あり
  • 耐寒性あり
  • 耐病性あり

グレーテル

四季咲中輪系 花径:7~8cm 花形:半八重咲き
樹形:半横張り性 樹高:0.7m 
海外コンクール受賞。

花色はアイボリーから、咲き進むにつれてピンク色がかり、サーモンピンクになる色乗り。丸弁平咲きで房状に咲き、花つきがとてもよい。ヒップ(実)がほとんどつかないので、繰り返しよく咲く。やや遅咲き。株は横張り性だがコンパクト。花の名前は『グリム童話』より。

管理・作業のポイント  植えてから数年たつとシュートがほとんど発生しなくなるので、剪定のときは古い枝も残す。また肥料の効きすぎは、短期的には早い成長をもたらすためよいことのように思えるが、特にグレーテルのように房咲きになりやすい品種は、房が大きくなって枝も柔らかくなりがちになり、次の新芽がなかなか出なくなる。強い肥料は控え、肥料はゆっくり効く有機質のものを施そう。

ラベンダー メイディランド ®
  • 微香
  • 耐病性あり

ラベンダー メイディランド ®

シュラブローズ 花径:4~5cm 花形:カップ咲き
樹形:半横張り性 樹高:0.5~0.7m
ADR受賞、海外コンクール受賞。

花弁の表は薄い赤紫色、裏はラベンダー色の複色カップ咲きで、10輪以上の大房になる。花つきがとてもよく、満開時には株を覆うほどに咲く。特に繰り返し咲き性がよく、真夏の高温期でも花が休むことはない。株は半横張り性だがコンパクトで、発芽した新芽はほどなく咲くため枝が暴れることはない。耐暑性だけでなく耐寒性にも優れ、幅広い気候下でその品種のパフォーマンスを発揮する。

管理・作業のポイント  開花期や夏・冬の剪定は難しいテクニックを使わなくても、刈り込みバサミで丸く刈り込んで株の姿を整えるだけでもたくさん咲く。

チェリー ボニカ ®
  • 微香
  • 耐暑性あり
  • 耐寒性あり
  • 耐病性あり

チェリー ボニカ ®

四季咲中輪系 花径:7cm 花形:カップ咲き
樹形:横張り性 樹高:0.7m 
海外コンクール受賞。

花は明るい赤のカップ咲きで、単花咲きから数輪の房になる。花つき、花もちがよく、シーズンを通して真夏でも咲き続ける。繰り返し咲き性もとてもよい。株は半横張性だが枝は暴れず、コンパクトでまとまりのある姿になる。

管理・作業のポイント  シュートは数年でほとんど出なくなるので、数年のうちに株の形をつくるように、植えつけ当初の剪定は浅く切ってシュートの発生を促すとよい。肥料を施しすぎると間延びして木が軟弱になり、倒れやすくなるので、肥料の種類や量には十分気をつけよう。

ノック アウト
  • 微香
  • 耐暑性あり
  • 耐寒性あり
  • 耐病性あり

ノック アウト

四季咲中輪系 花径:7~9cm 花形:半八重咲き
樹形:横張り性 樹高:0.9~1.2m 
海外コンクール受賞。

花は明るい赤の丸弁半八重咲きで、数輪の房になり、花つきがとてもよい。繰り返し咲き性も非常によく、開花中に剪定をしなければ春から晩秋まで絶え間なく咲き続ける。株はよく茂り、まとまりがよい。ベーサル・シュートは、植えつけ後数年たって株が安定すると、ほとんど発生しなくなる。耐寒性、耐暑性ともに申し分なく、栽培地域を選ばない。
花の名前は“病気を「ノック・アウト」する”から。このバラは名前のとおり、それまでの「丈夫なバラ」という概念を大きく変えた品種。この品種の登場以前も病気に強いバラはあったが、株がコンパクトでシーズン中咲き続け、さらに丈夫という品種はこのバラが初めてだった。2018年には世界バラ会連合で殿堂入りを果たした。

管理・作業のポイント  生育期の剪定は、刈り込みバサミで株姿を整える程度でも十分。

レインボー ノック アウト
  • 微香
  • 耐暑性あり
  • 耐寒性あり
  • 耐病性あり

レインボー ノック アウト

四季咲中輪系 花径:6~8cm 花形:一重咲き
樹形:横張り性 樹高:0.7~0.9m
海外コンクール受賞。

花色はコーラルピンクで中心が黄色い。一重咲きの中輪の花が房になって次々と咲く。蕾の飾り萼(がく)もかわいらしい。花枝は短く、次々と新芽が出るため、開花サイクルも特に短く、繰り返してよく咲く。ノック・アウトシリーズのなかでも、ずば抜けてコンパクトで花つきがよく、繰り返し咲き性が強い品種。株はコンパクトな横張り性。株は植えつけ後数年で成熟し、ベーサル・シュートはほとんど出なくなる。

管理・作業のポイント  剪定時に深く切ると樹勢が大きく落ち、せっかくの丈夫な品種が台無しになってしまう。そもそも木があまり大きくならないので、開花期の剪定も、刈り込みバサミで姿を整える程度で咲かせることができる。

ホワイト ノック アウト
  • 微香
  • 耐暑性あり
  • 耐寒性あり
  • 耐病性あり

ホワイト ノック アウト

四季咲中輪系 花径:7~8cm 花形:平咲き
樹形:横張り性 樹高:0.8~1m
海外コンクール受賞。

咲き始めの花色はアイボリーがかり、咲き進むと純白になる。一重咲きで、5輪ほどが花房になる。花つきはとてもよく、シーズンを通して絶え間なく咲き続ける。株は横張り性でコンパクトにまとまり、枝が暴れることはない。植えつけ後数年でベーサル・シュートはほとんど出なくなるが、この品種はそれが普通の状態なので心配することはない。耐暑性、耐寒性ともに強いので気候が過酷な地域でも栽培しやすい。

管理・作業のポイント  古い枝や細い枝も花をつけるので、たくさん咲かせたいときには剪定であまり枝を整理しないようにする。特に古枝を切ると樹勢が著しく落ちてしまうので注意する。

フロキシー ベビー
  • 微香
  • 耐病性あり

フロキシー ベビー

シュラブローズ 花径:2cm 花形:丸弁一重咲き
樹形:コンパクトシュラブ 樹高:0.5~0.7m
海外コンクール受賞。

花色は桜色から淡いピンク、中心が白いグラデーション。小輪一重咲きで、ハート形の花弁がかわいらしい。花つきがとてもよく、10輪以上の大房となって次々と咲く。咲き終わった花を残せばノバラのような小さなヒップ(実)がたくさんつき、秋には赤く色づく。株は半直立性でコンパクト。枝は華奢だが丈夫でとても育てやすい。耐暑性があり、また特に耐寒性が高く、極寒の土地でも冬場に枯れこむようなことはない。

管理・作業のポイント  ヒップも楽しめるが、繰り返してたくさん咲かせたい場合には、花がら切りをしたほうがよい。病気にはとても強いが、夏場にはハダニがつきやすい。ハダニは水で洗い流して対処する。

リモンチェッロ
  • 微香
  • 耐寒性あり
  • 耐病性あり

リモンチェッロ

シュラブローズ 花径:5~7cm 花形:丸弁一重咲き
樹形:半横張り性 樹高:1.2~1.5m

花色は明るい黄色で、咲き進むにつれて淡黄色に変わる。花つきがとてもよく、半八重咲きの花が大房になる。満開時には黄色の濃淡のグラデーションがとても美しく、咲き分けているようにも見える。その様子が株全体に広がる春の満開時は見事。
この品種は特に繰り返し咲き性に優れ、咲きながら次々と新芽を発生させて咲くので、シーズンを通して絶え間なく咲く。株は横張り性だが枝はそれほど暴れない。枝は細身でしなやかで、一見華奢に見えるが丈夫。ベーサル・シュートは植えつけ後数年でほとんど発生しなくなる。
花の名前は、イタリア名物のお酒の名前より。

管理・作業のポイント  古枝や細い枝にもたくさん咲くので、たくさん咲かせたいのなら深切りは禁物。

[用語解説]
※シュート 勢いがよい新梢(その年に伸びた枝)のこと。 ※ベーサル・シュート 株元から伸びたシュートで、将来の主幹になる大切な枝。
※シュート更新 ベーサル・シュートが、数年たった古い枝と入れ替わること。

鳥のイラスト

そのほかの
「フルーリーテラス」コレクション

「フルーリーテラス」コレクションはほかにもさまざま。
お好みのバラを見つけてください。

凡 例
  • 強香
  • 中香
  • 微香
  • 耐暑性あり
  • 耐寒性あり
  • 耐病性あり
  • NEW …この秋の新品種
  • …香りを楽しめる品種

※樹高はその品種が本来もっている性質です。鉢植えにした場合、鉢の大きさや剪定により樹高は低くなります。

鳥のイラスト

プロが教える植えつけのテクニック

バラのプロフェッショナルに、ワンランク上の植えつけ方を教わります。
バラの苗を入手したら、できるだけ早く鉢に植えつけましょう。
寒冷地の場合は、秋にできるだけ早く植えつけて冬が来る前に根づかせるか、
3月下旬~4月ごろを待って植えつけます。

用意するもの

用意するもの

用意するもの

Ⓐ 苗
Ⓑ 鉢(8~10号で、根の状態を見て、根がすっぽり入る深さの鉢)
Ⓒ 赤土(目の細かいふるいにかけて、土や砂粒を取り除いておく)
Ⓓ ヤシの実チップ(アクぬき)※
Ⓔ 酸度未調整のピートモス(分解の遅い北欧産のものがおすすめ)※
Ⓕ もみ殻くん炭※
Ⓖ 竹棒など(用土を詰めるときに使う)
Ⓗ 土入れ
Ⓘ 剪定バサミ
Ⓙジョウロ

※注 この3つを用土に混ぜることにより土の空気の層が保たれ目詰まりしにくくなる。

用土の割合

用土の割合

【用土の割合】
赤土 7.5
ヤシの実チップ 1
酸度未調整のピートモス(北欧産の粗いもの) 1
もみ殻くん炭 0.5

ここがポイント!

ゆっくり生育して株がじっくり安定するように、今回は粘り気のある赤土を主体とした重い配合土を用いました。根の活着優先のため元肥や肥料分の多い堆肥なども入れません。これより水はけと通気性がよい市販のバラ用培養土などを用いた場合、春以降の生育期に根がよく伸び、根詰まりや水切れを起こしやすくなるので、こまめな水やりなどの手入れをして水切れや葉やけを起こさないように注意しましょう。

用土づくり

赤土、ヤシの実チップ(アクぬき)、ピートモス、もみ殻くん炭を混ぜ合わせ、しっとりと湿らせます。

①用土を混ぜて表面を濡らす

①用土を混ぜて表面を濡らす

混ぜ合わせたら、表面全体が濡れる程度に水をかける。最初から用土がしっとりとしていたら、この作業は必要ない。

②さらに混ぜて湿らせる

②さらに混ぜて湿らせる

用土を混ぜて湿らせる作業を数回繰り返す。

③用土がしっとりとしたら 完了

③用土がしっとりとしたら 完了

ここがポイント!

ヤシの実チップやピートモスは軽いため、最初に水分を含ませておかないと、植えつけ後の水やりで浮いてしまうことがあります。混ぜ合わせる前に湿らせておいてもよいでしょう。

苗木の調整

大苗から伸びている新芽は寒さに当たり落葉するまで育てます。
弱い枝があったら剪定します。弱い枝がない場合はそのままで。

①弱い枝がないか確認する

①弱い枝がないか確認する

枝をよく見て、新芽に勢いがない枝、黄色く変色した部分がある枝がないか確認する。

②弱い枝を剪定する

②弱い枝を剪定する

弱い枝を見つけたら、つけ根から切る。

ここがポイント!
弱い枝はこんな枝です 黄色く変色している。ほかの枝とくらべ、新芽が小さく、新芽に勢いがない。また、頂芽なのに発芽していない。

植えつけ

根を傷めないように注意しながら、根が活着しやすいように、用土を詰めながら植えつけます。

①大苗を鉢から抜く

①大苗を鉢から抜く

株元を持って抜く。抜けにくいときは鉢縁をたたく。

②根を完全に出す

②根を完全に出す

根を傷めないようにそっと、鉢から株を完全に抜く。

③根の土を軽く落とす

③根の土を軽く落とす

根の整理はしなくてもよい。

④鉢の大きさを確認する

④鉢の大きさを確認する

根が鉢底に触れる程度で植えられるか、鉢の大きさや深さを確認する。

⑤用土を入れる

⑤用土を入れる

根を軽く広げ、根を傷めないように竹棒などでつついて用土を詰めながら、用土を入れていく。今回、ゴロ土や鉢底石は入れないが、入れてもよい。

⑥株元まで土を詰める

⑥株元まで土を詰める

接ぎ口が埋まらない位置まで用土を詰め込んだら、植えつけ完了。

植えつけ後の水やり

植えつけ後の最初の水やりは、用土を落ち着かせるためにとても大切です。目の細かいハス口のジョウロで、鉢底から土や砂粒が出なくなるまで時間をかけ、やさしい水流でたっぷりと水やりしましょう。最初の水やりをしっかり行って土を安定させないと、土のすき間が残り乾きやすくなったり、混ぜた材料が分離します。また、土が詰まって水はけが悪くなります。

①土の表面にまんべんなく水をかける

①土の表面にまんべんなく水をかける

用土が動かないように、ジョウロを左右に振りながら、やさしい水流で水やりする。

②用土表面に水がたまる直前で水やりを止める

②用土表面に水がたまる直前で水やりを止める

水が完全に引いたら再度水やりを開始。連続して水をかけるのではなく、土と水の状態を見て調節しながら水やりする。

③土や砂粒が出なくなるまで

③土や砂粒が出なくなるまで

土や砂粒が鉢底から流れ出なくなったら水やり完了。水やりで用土が目に見えて沈むようなことがあったら、そのぶん用土を足す。

ここがポイント!

■ 悪い水やり

勢いよく水をかけたり、水を一度にたっぷりかけたりすると、混ぜた材料が分離して(軽い材料は浮いてくる)、用土の状態が悪くなってしまいます。

悪い水やりの例①

勢いよく水をかけたため、強い水圧で土中の空気の層が潰れ、目詰まりして水はけが悪くなったり、土表面がえぐられたりする。

悪い水やりの例②

水があふれると、ヤシの実チップなどの軽い資材が浮いてしまい、せっかくまんべんなくブレンドした資材が偏ってしまう。

枝の保護

植えつけで根をいじられた株は、根から白根が発達するまで、根からの水分の吸収が悪くなっています。
一方、枝や切り口からは水分が蒸発(蒸散)するため、根からの吸水と枝葉からの蒸散のバランスが崩れ、しおれたり、場合によっては枯れたりすることがあります。
苗木の保護は必ず行わなければならないわけではありませんが、枯死のリスクを減らすためには、行ったほうがよい作業です。
苗木の保護には以下の2つの方法があります。

植物コーティング剤を散布する

植物コーティング剤を
散布する

枝が乾燥して傷んだり枯れたりするのを防ぐため、規定の濃度に薄めた植物コーティング剤(商品名:グリンナーなど)を、株全体に散布する。

不織布などで覆う

不織布などで覆う

株全体に不織布などをかけて、鉢ごとひもで縛る。この後、新芽が伸び始めたら、白根が伸び始めたサイン。健全な大苗なら秋の場合、新芽が1cm程度伸びたら不織布を外せる。新芽が日焼けしないように、不織布は曇りの日に外すように心がける。

鳥のイラスト

美しさを保つ 年間の管理・作業

丈夫で育てやすく病気に強い「フルーリーテラス」も、
きちんと育てるほど、より美しく咲き誇ります。
入谷さんに栽培の秘訣を教えてもらいました。

教えてくれる人 入谷伸一郎((いりたに・しんいちろう))
花の手入れをしている画像

プロが伝える
バラ栽培の極意

「バラには病気がつくでしょ?」「育てるのが難しいんじゃない?」。そんな話をよく聞きます。実際、我々専門家の知識や経験が必要とされるのですから、完全な放任で健全に育てることは難しいと思います。園芸植物はバラに限らず生き物です。そして、育てるものです。ですから、動物を飼うのと同じように手間がかかります。それを「鉢」という限られたスペースで育てるので、なおさら手入れをする必要があります。
とはいえ、難しさのハードルを下げることはできます。ここ数年で農薬を使わなくても健全に育つバラの品種はかなりふえました。そして、繰り返し咲きの性質が非常に強い品種がふえ、咲かせるテクニックも少しずつ楽になってきました。
それでも水やりや施肥、植え替えなど、必要な管理や作業はたくさんあり、すべてが簡単になったわけではありません。「フルーリーテラス」の品種の多くは薬剤や剪定のテクニックを駆使しなくてもきれいに咲かせることができますが、それ以外のことはしっかり面倒を見ましょう、ということです。メリハリをつけた手入れで、きれいに咲かせていきましょう!

年間の基本の管理

置き場

日当たりと風通しのよい場所で
基本的に、日当たりと風通しがよいことは不可欠です。よく「日陰で育つバラはありませんか?」と聞かれます。しかし、「健全に育てたいのであれば、そういう場所には日陰に強い別の植物を植えたほうが、植物も喜びますよ」と答えます。
もし半日しか日が当たらない場合でも、午前中に日が当たる場所ならまだよいです。夕方はバラも寝る準備に入る時間帯なので、いくら西日が当たっても、光合成の効率が悪くなってしまいます。
また病気は、湿度が高く、空気がよどみ、病原菌となるカビが繁殖しやすい温度があるという条件下で発生します。日当たりと風通しを確保するとそのうちの2条件を回避でき、病気の発生を抑えてバラを健全に育てることができます。

薔薇の置き場
置き場
バラは日光とそよ風が好き。

水やり

水は用土の表面が乾いてからたっぷりと
よく、「枯れたら困る」と思って、用土が十分湿っているのに水やりをする人がいます。反対に、用土の表面が濡れる程度しか水やりをせず、水が土によく浸みたと勘違いしている人がいます。それが植物にとってうれしいことなのでしょうか。実際には、ご主人様である人間が安心するだけでしょう。
水やりは、植物が欲しがっているから行うのです。欲しくもないのに人の都合で水やりをするのは、植物にとって迷惑以外の何物でもありません。
水が多すぎると、土の中が酸欠になって嫌気性の細菌がふえ、根腐れの原因になっているかもしれません。反対に、表面だけ濡らすような水やりでは、用土の下まで水が浸み込まないため、根が焼けてしまったり、根が伸びきらなかったりすることがあるかもしれません。
基本的には、用土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまでたっぷり与えます。水やりは、植物に水を供給するだけでなく、鉢の中の環境を清潔に保つ役割も果たします。たっぷりと水やりをすることで、水に押され、鉢の中の古い空気が外に出て、新しい空気が用土の表面から供給されます。

水やり
水やり
水は株元へ。鉢底から流れ出るまでたっぷりと。

肥料

生育期に定期的に施す
バラは栄養分を探して根を伸ばし、その栄養分を使って地上部を伸ばし、そしてさらに根を伸ばして……を繰り返しています。
庭植えの場合は根を長く伸ばして栄養分を自分で探すことができますが、鉢植えの場合、根が鉢内の範囲でしか伸びることができないので、栄養分は人が施す以外に外から供給されることはほぼありません。
そのため、肥料は生育期に定期的に施す必要があります。特に蕾ができてから咲くまでの期間は旺盛に成長するので、栄養分を多く使います。もし、咲いたあとの肥料が遅れると、成長が一時止まってしまうこともあります。反対に、冬の休眠期に入る直前は、肥料分が切れつつある状態にします。
このように、鉢植えの場合はポイントを押さえ、肥料を施す、施さないのメリハリをしっかりつける必要があります。

芽出しの時期から夏剪定ごろまで置き肥
基本的には、新芽が伸び出す3月から、夏剪定(関東地方以西の平野部では8月末~9月上旬)のころまで月1回程度、発酵油かすの固形肥料など有機質主体の肥料を置き肥すればよいでしょう。肥料は切れる直前に追肥することが理想的です。特に新芽が伸び始めて花が咲くころは、旺盛に成長するので、肥料分が切れないほうがスムーズに生育します。また、一番花が咲いたあとは体力の消耗が激しいので、この時期の肥料切れに注意しましょう。花がら切りのタイミングで追肥するとよいでしょう。
最後の置き肥は夏剪定のころで、秋の芽出し後の生育がスムーズになります。秋バラが咲いたあと、バラは今度は冬の寒さを迎える準備期間に入ります。そのころには肥料が切れかけていることが理想的です。バラがせっかく眠ろうとしているのに、エサを食べさせるのでは、たたき起こすようなものです。

ゆっくり効く有機質主体の肥料が基本
さて、生育期に肥料分が切れないように、といっても、効きすぎるのも問題です。バラは樹木です。パンジーなど一年草と違って何年もかけて成熟する植物です。ですから基本的にはゆっくり効き(緩効性)、微量要素などもバランスよく含まれている油かす主体の有機質肥料が望ましくなります。
それに対し、速効性化成肥料や液体肥料を主に施した場合、バラは根を伸ばさなくても栄養分があるので、根の量に対して地上部が大きくなりすぎ、株がアンバランスになります。すると、用土が乾きやすくなったり、倒れやすくなったりなど、さまざまな障害が現れます。
ただし、施肥を忘れて肥料切れを起こすこともあるかもしれません。肥料切れすると、葉色が悪くなったり、新芽の勢いが無くなったり、新葉がいきなり小さくなったりします。そういうときこそ、すぐに肥料を効かせるために、少量の速効性化成肥料や液体肥料を追肥します。

置き肥
置き肥
発酵油かすを水にさっと漬けて濡らし、鉢縁にまとめて置く。
ここがポイント!

肥料はうまく使いわけて

よく「コバエがわくから油かすはいやだ」という人がいます。確かに虫がわくのはあまり気持ちのよいものではありません。でも、なんでもバランスが大切です。主食は緩効性の有機質肥料、急いで効かせたいときは速効性の化成肥料と、よいところをうまく利用しましょう。1つのことですべてをまかなうのはとても難しいことです。便利なものをいろいろ組み合わせることで、バラは健康に育ちます。

年間の基本の作業

※適期は関東地方以西の平野部基準

目次

春のわき芽かき

適期・2月下旬~3月中旬
目的・株を早く成熟させて1つの花を大きくさせる
わき芽かきは、芽を摘み取ってその数を制限するテクニックで、目的によって使い分ける必要があります。目的の一つは、花の数を減らし、1つの花を立派にすることです。そのため、花をたくさん咲かせたいときにはあまり行いません。
しかし、植えつけ後に早く株の骨格をつくりたいときに有効です。わき芽かきによって芽の数を制限すると、枝の数が減り、1つの枝に吸収される肥料の量が多くなります。具体的には枝が長く、葉が大きく、そして葉の色がよくなります。細かい枝が少ない分、骨格となる枝が早く太り、何もしないで咲かせるよりも早く大人の株にすることができます。

開花調整

適期・4 月中旬~5月上旬
目的・新芽を出させて満開を長く楽しむ
「フルーリーテラス」コレクションは繰り返し咲き性の強い品種です。それでも、どうしても花がない時期が出てくることがあります。また、特に肥料が効きすぎているときに起こりやすいのですが、一度にたくさん咲かせすぎると失速し、しばらく新芽が出てこないことがあります。
そういうときにはランダムに花芽を手で摘み取り(ソフトピンチ)、一気に咲かないように開花調整をします。一度に咲く花数は多少減りますが、その分、長く満開の状態を楽しむことができます。
実際には、新芽が10~20cmくらいのとき、豆粒大の蕾が見えてきたら、葉を2~3枚つけて蕾のついた新芽を手で摘み取ります。新芽がまだ柔らかく、手で折れるぐらいの段階で摘み取れば、次の新芽がすぐに上がってきて2週間ほど遅れて咲きます。
開花調整をしたいけれど、新芽が伸びて手で摘み取れない堅さになってしまったときは、蕾だけを花首から切ります。すると、蕾のすぐ下の新芽が動き出して花が咲きます。ソフトピンチよりも咲くまでに時間はかかりますが、花がら切りのように深く剪定するよりも新芽が早く動き、その分、花も早く咲きます。

・開花調整①
蕾がまだ豆粒大の場合(ソフトピンチ)

①豆粒大の蕾

①豆粒大の蕾
この時期に芽を摘み取ると、次の新芽が早く伸びる。

②2~3枚の葉ごと、蕾を手で折りとる(ソフトピンチ)

②2~3枚の葉ごと、蕾を手で折りとる(ソフトピンチ)
葉を2~3枚つけた位置で、茎を折り取る。

・開花調整②
蕾が大きくなってから開花調整をする場合

①蕾がふくらんでいる

①蕾がふくらんでいる
蕾が大きくなると、枝が堅くなり、手で折りにくくなる。

②蕾だけを切る

②蕾だけを切る
蕾の下にある葉のすぐ上の位置で枝を切る。すると、切り口のすぐ下の葉から次の新芽が出る。

花がら切り

適期・開花中
目的・さらに繰り返してよく咲かせるため、灰色かび病予防のため
花がら切りをしなくても次々と蕾が上がってくる品種でも、早い段階で花がら切りをすれば、繰り返し咲き性はさらによくなります。
「フルーリーテラス」コレクションは基本的に株がコンパクトなので、花がら切りのときに、あまり深く切りすぎないことです。‘ノック アウト’などは、房のすぐ下で新芽が発生していることもあるでしょう。そういうときには、新芽のすぐ上で切りましょう。また、花首だけ取れば、葉の枚数が減らないので新芽の発生がよくなります。
もし、株が大きくなりすぎるようなら、花枝の半分の位置で切ります。新芽の発生は遅れますが、株をコンパクトに保つことができるでしょう。
なお、秋バラは基本的には花がら切りはしません。花がらを切ってしまうと、せっかく休眠しようとしていた枝がまた起きだして新芽を出すことがあるからです。そのときには花首だけを取ります。

・花がら切り① 盛りを過ぎた花だけを取る

房咲きの1輪だけが咲き終わっている

房咲きの1輪だけが咲き終わっている

1輪だけ切る場合

1輪だけ切る場合
花首だけをつけ根で切る。

花房ごと切る場合

花房ごと切る場合
新芽が出ている葉のすぐ上で切る。

・花がら切り②
株をコンパクトに保ちたい場合

枝で一番大きい葉のすぐ上で切る

枝で一番大きい葉のすぐ上で切る
1枝の葉は、枝の下から上に大きくなり、枝の中央あたりで最大になることが多い。その葉のすぐ上で切ることで、枝の伸びすぎを抑える。

花がら切りープロのテクニック①

●手摘みでこまめな花がら切りを
花がら切りは、咲き終わった花に気づいたらすぐに行うことが大切です。手で摘み取るテクニックを覚えると、手早く花がら切りを終えることができます。

花がら切りの画像①

①花のつけ根を押さえて花全体を包むように持つ。

花がら切りの画像②

②そのまま折ると、花の子房の下でポキンと折れる。

花がら切りープロのテクニック②

●次の花を咲きそろえるために
咲いた花は早く切るほど株が疲れず、新芽が早く上がって、次の満開を早く楽しむことができます。そのために、蕾やまだ美しい花もすべて切って新芽の伸びをそろえ、次の開花にそなえます。花がもったいないように思えますが、切った花は、花瓶などで楽しんではいかがでしょう?

①切る前の株

①切る前の株
すでに満開を迎えている。蕾も上がっている。

②切ったあとの株

②切ったあとの株
花がら切り②の要領で、枝の中央の大きな葉の上で、すべての枝を切る。

ベーサル・シュートのピンチ

適期・5 月下旬〜9 月
目的・株の骨格となる枝をつくるため
ベーサル・シュートは、一番花が咲き終わってから株元から発生する、次の骨格となるべきシュートです。暖地(関東地方以西の平野部)では5月末から伸び出だすことが多いようです。また、植えつけ当初の若い株はこれから骨格をつくるため、よく発生します。
ベーサル・シュートは勢いがあるため、四季咲き品種の場合、大きな花房をつけます。それを咲かせてしまうと、枝が力を使い果たして木が締まりにくくなり、寿命の短い枝になってしまいます。そのため、ベーサル・シュートは枝を固めるために蕾を一度取り(ソフトピンチを行う)、次に出る新芽を咲かせる土台の枝にします。
具体的には、伸びてきたベーサル・シュートの蕾が豆粒程度のときに、蕾と展開した葉を2~3枚つけて摘み取ります。もし万が一、気づくのが遅れた場合は、仕方がないので咲かせてしまってもよいでしょう。寿命が短いといってもすぐに枯れるわけではありません。そして、次に出てくるベーサル・シュートに期待し、シュート更新をしましょう。
「フルーリーテラス」コレクションでは、植えつけ後数年たって株が成熟するとベーサル・シュートが出にくくなる品種もあるので、出てきたベーサル・シュートは大切にしましょう。

①ベーサル・シュート

①ベーサル・シュート
ベーサル・シュートは、今年になって株元から出た新梢のこと。次の花を咲かせる基本の枝に育てる。

②ベーサル・シュートのピンチ

②ベーサル・シュートのピンチ
蕾がまだ豆粒大で、枝がまだ手で摘み取れる時期に、葉を2~3枚つけて折り取る。

夏越し対策

適期・7〜8月(暖地の場合)
目的・できるだけ葉を残して苦手な夏にそなえる
「フルーリーテラス」コレクションは、基本的には丈夫で繰り返し咲き性がよく、なかには夏に咲かせても問題ない品種もあります。しかし、昨今の猛暑を考えると、夏までにあまり咲かせすぎると夏バテで樹勢がやや落ちることもあるかもしれません。弱った株などは、蕾や新芽のピンチや、早めの花がら切りを行い、花を咲かせずに樹勢を落とさないことも、秋バラを咲かせるためには有効です。

ここがポイント!

夏越し対策はバラのための作業

夏越し対策のポイントは、秋までにできるだけ葉を残して光合成量をふやすこと。早い場合は一番花のあとで行います。二番花あるいは三番花を咲かせないので、栽培する人にとっては、「フルーリーテラス」コレクションの特徴である繰り返し咲きをあきらめることになってしまいます。
そこで、夏越し対策はバラが健康を保つための作業と考え、弱っている株、耐暑性の低い品種、昨年夏越しに失敗した品種、猛暑が予想されるときなどに行うとよいでしょう。

①夏越し対策をしたほうがよい株

①夏越し対策をしたほうがよい株
葉に黒星病や炭そ病が発生して、やや弱っている。

②花のみを切る

②花のみを切る
光合成量をふやすため、へいを残して切る(花がら切りで切る位置とは違う)。

③蕾のみを切る

③蕾のみを切る
花と同様に、蕾のすぐ下で切る。

④蕾を取ったあと

④蕾を取ったあと

⑤豆粒大の蕾をとる

⑤豆粒大の蕾をとる
できるだけ葉を残すため、小さな蕾も蕾のみを取る。

⑥夏越し対策が完了した株

⑥夏越し対策が完了した株
花も蕾もすべて切ったら完了。病気の葉は、軽く枝を揺らして自然に落ちたものだけ処分し、残した葉は薬剤散布で防除する。

夏の剪定

適期・暖地(関東地方以西の平野部)の場合は8 月下旬〜9 月上旬
目的・秋バラをよい時期に咲かせ、冬の休眠にそなえるため
夏剪定の目的は一般的に、①秋バラの花の大きさや発色がもっとも美しい、昼夜の寒暖差がある時期に一斉に咲かせる、②大きくなりすぎた木を小さくする、③風通しをよくする、などといわれます。もちろんそれも間違いではありません。
しかし、バラのために行う一番の目的は、「冬の寒さを迎える直前に咲かせ、満開にして木を固め、厳寒期を耐えるための準備をすること」です。花がら切りが遅れて新芽がなかなか出てこない経験をもつ方も多いと思います。これは、咲き終わった花を放置すると一時的に休眠のような状態になることがあるためです。秋の深まったころにこの状態になるように人為的に行うのが夏の剪定です。

ここがポイント!

夏越し対策はバラのための作業

●基本の切り方①
夏の剪定は、二番花の枝(とげが緑色の枝)を切る

とげの色を見る

とげの色を見る
とげが茶色い枝は木質化して堅く、新芽が発芽しにくいか、場合によっては発芽しない。とげが緑色の枝は新芽が発芽しやすい。

●基本の切り方②
すべての枝を、枝中央の大きい葉の上で切る(花がら切りで枝の中央で切る場合と同じ)

・夏の剪定① ー 状態のよい株の夏剪定
暖地(関東地方以西の平野部)の場合で、8月下旬〜9月上旬にかけて剪定すると、10 月20 日ごろに咲き始め、霜が降るころには花も散って木も堅くなる。

①剪定前

①剪定前
葉の色がきれいで病気がない。枝が混みあっていない。蕾や花が次々と出ている。

②二番花か三番花が咲いた柔らかい枝を切る

②二番花か三番花が咲いた柔らかい枝を切る
2 〜3 芽残して枝を切る。残す枝の長さはだいたい10 〜20cm 程度。

③剪定の完了

③剪定の完了

・夏の剪定② ー やや弱っている株の夏剪定(四季咲中輪系の場合)
浅く剪定するため、芽出しが通常よりも早まり、およそ2 週間くらいで蕾をもつことが多い。そのままだと剪定から1 か月ほどで咲いてしまい、開花が早すぎる。もし早く芽が出るようなら、蕾がまだ豆粒大の時期に、2 〜3 枚の葉ごと蕾を手で折り取る(ソフトピンチ)。

①剪定前

①剪定前
枝が混みあい、葉に病気が発生している。

②二番花の枝をまん中で切る(基本の切り方)

②二番花の枝をまん中で切る(基本の切り方)
枝の中央付近にある一番大きい葉の上で切る。

③下葉がなく、葉が少ない枝は新芽だけ取る

③下葉がなく、葉が少ない枝は新芽だけ取る
枝に葉をできるだけ残すため、新芽だけを摘み取る。

④混みあった部分の細い枝、葉がない枝、曲がっている枝、弱っている枝などを切る

④混みあった部分の細い枝、葉がない枝、曲がっている枝、弱っている枝などを切る
これらは枝のつけ根から切る。

⑤長すぎる枝は深めに切る

⑤長すぎる枝は深めに切る
平行して伸びた枝は細いほうを切り、メインの枝を葉を1~2枚残して切る。

⑥剪定の完了

⑥剪定の完了

・夏の剪定③ ー 弱っている株の夏剪定(夏越し対策と同様)
夏の剪定②と同様に、浅く剪定するため、芽出しが通常よりも早まり、剪定から1か月ほどで咲いてしまう。もし早く芽が出るようなら、蕾がまだ豆粒大の時期に、2 〜3 枚の葉ごと蕾を手で折りとる(ソフトピンチ)。

①剪定前

①剪定前
葉が少なく、葉に病気が発生している。蕾が上がらず花もなく、果実がついていることもある。

②剪定後と施肥

②剪定後と施肥
できるだけ葉を残すため、花、蕾、果実だけを切る。剪定以降、樹勢の回復のために、規定の2倍以上に薄めた液体肥料を定期的に施す。

植え替え(鉢替え)

適期・暖地(関東地方以西の平野部)の場合は1 月〜2 月中旬
目的・新しい用土で植え替え、株を元気にする
植え替えは休眠期に行います。植え替えが必要な株は、根詰まりなどで根を伸ばせない株です。根を伸ばせないと、春になって地上部の生育も悪くなってしまいます。そのため、根詰まりを起こしていなければ毎年行う必要はありません。
植え替えは、根についた土をきれいにはたき落とし、新しい土に入れ替えるのが理想的です。そして、一回り大きな鉢に植え替えます。
しかし、廃土の処理も簡単ではなく、限りなく鉢を大きくしていくのも現実的ではないでしょう。その場合は、同じ大きさの鉢に、根鉢の周囲を少しほぐしてから、新しい用土を足して植えても、何もやらないよりはよいです。

・根鉢の様子

よい根鉢

よい根鉢
表面に白い根が張っている。

痛んだ根鉢

痛んだ根鉢
植えつけから3年目の根鉢。根詰まり、根腐れ(黒い部分)を起こしている。黒くなった根(矢印の部分)は落としてから植え替える。

ここがポイント!

葉は寒さで自然に落葉するまで残す

よく、休眠させるためといって、12月の段階で葉をむしる人がいます。しかし、葉をむしっても休眠することはありません。逆に、近年の暖冬の影響で、強制的に葉をむしると冬に新芽が出てしまうこともあります。秋までにせっかく蓄えた養分を、冬の新芽発生のために使い、新芽が固まらず寒さで枯れてしまっては、何のために養分を使ったのかわかりません。
葉は、寒さで自然に落ちるまでそのままにしておきましょう。しかし、最近の丈夫な品種のなかには、寒さに当たっても、春までそのまま葉が残っていることもあります。もちろん、放置しても花は咲きますが、害虫が越冬していることがあるので、冬剪定のときについでに葉も取ってしまえば、害虫も一緒に処分することができます。

冬の剪定

適期・1月下旬〜2月上旬
目的・枝を整理して、よい一番花を咲かせる

剪定前の冬のバラの状態
冬剪定は、春にきれいな花をたくさん咲かせるためには、とても重要な作業です。 そもそも、剪定直前のバラの状態はどうなっているでしょうか。前年に健全に育っていれば、地上部は寒さで落葉し、株の上方の芽はふくらみかけていて、下方はまだふくらんでいないと思います。つまり、暖かい春を待っている状態です。そして地下部は、地温があるため白根が少しずつ伸び始めています。
そして、一年で最も寒い時期(暦で大寒のころ)を過ぎると、三寒四温となり、新芽も少しずつ伸び出そうとします。そのころには、地下では地温のおかげで白根もだいぶ伸びています。根の数がすでにふえているので、気温が上がるにつれて新芽も順調に伸び出します。

寒さが底を打つ節分のころが冬剪定の適期
そのため、冬剪定の適期は、新芽が伸び出す直前、つまり暖地では節分のころになります。実際に寒さが底を打つ時期は寒冷地や暖地で違いますが、いずれにしても三寒四温が始まるころ、関東地方以西の平野部など暖地の場合には、節分のころが一つの目安になります。
もし、新芽が伸び出してから剪定すると、せっかく木に蓄えた力で発芽したのに、それを切ってしまうので力が無駄になります。だからといって、例えば12月などに先回りして早く切りすぎると、気温とは関係なく発芽してしまうことがよくあります。せっかく冬越しのために蓄えた力を使ってしまったうえ、出てきた新芽は花を咲かせるなど役に立つことがほとんどなく、枯れ込んでしまうでしょう。

基本は前年に一番花を咲かせた枝で切る
適期の剪定の基本形は、前年の一番花を咲かせた枝を、2~3節残して切ります。樹形を整えるために古枝のところで切ったり、二番花の枝で切ることもあるでしょう。そうすると、芽のふくらみ方や、木の力の違いにより、咲く時期が早まったり遅くなったりすることがあり、開花の時期を長くすることができます。

応募締切 11月9日(正午)!

アンケートに
お答えいただいた方の中から
抽選で10名様に
「フルーリーテラス」コレクションの
苗木が当たります!

下記のパソコン、もしくはスマートフォンの応募フォームからアンケートに応募してください。抽選で、各5名様、合計10名様に京成バラ園芸の「チェリー ボニカ」または「プリンセス ヴェール」の苗木をプレゼントします。

応募締切

11月9日(正午)!

プレゼント

  • チェリー ボニカ®
    抽選で5名様

    チェリー ボニカ®

    詳しく見る

    ころんと丸い小ぶりの花で、春から秋まで次々と絶え間なく咲きます。樹形はこんもりコンパクト。手間いらずで病気にも強く、ビギナーにもおすすめです。

  • プリンセス ヴェール®
    抽選で5名様

    プリンセス ヴェール®

    詳しく見る

    花は淡いピンク色の花弁が幾重にも重なり、ふんわりとかわいらしい。コンパクトな樹形で、花もよく咲きます。フルーティーな強い芳香も魅力的です。

*バラの苗木は11月下旬より随時発送の予定です。

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千葉県 八千代市 大和田新田 755番地

構成:小葉竹由美 撮影:田中雅也 福田稔