みんなの趣味の園芸

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2人のプロが教える ワンランク上の栽培術

インパチェンス属に詳しい園芸研究家の小川さんが(株)サカタのタネの農場を訪ね、サンパチェンスの品種開発に長年携わってきたブリーダーの佐藤さんと、ワンランク上の栽培方法を語り合います。

佐藤智博
Chihiro Sato

ブリーダー。(株)サカタのタネの三郷試験場で、11年以上にわたってサンパチェンスの品種開発に取り組んでいる。

小川恭弘
Yasuhiro Ogawa

園芸研究家。千葉県館山市の植物園で温室植物の育成、管理に携わる。観葉植物から花木、果樹まで熱帯植物全般に精通。

サンパチェンスとは

(株)サカタのタネが開発したインパチェンス属の栄養系品種。生育がおう盛で、夏の暑さに強く、春から秋まで咲き続け、大株に育つのが特徴です。

ちょっとしたひと手間で!
花いっぱい、こんもり美しさグレードアップの大株に!

1.サンパチェンスの魅力とは?

小川

育てて感じたのは美しい花が長期間、連続して楽しめるのが最大の魅力ですね。

佐藤

品種開発にあたっては、花の美しさ、花色の豊富さはもちろん、育てやすさも重視しました。
春から秋まで咲いて、雨の日でも花がしっかり開いて花弁が乱れず、色もきれいです。茎が固いので、雨の重さでしなだれることもありません。いつ見ても花弁が上向きに咲いているのはサンパチェンスのウリですね。

小川

こんもりとした株姿の整いやすさではトップレベル。刈り込みもいらず、手入れが楽ですね。

佐藤

自然にドーム状になり、花が株の表面で咲きそろいます。育種でも苦労した点ですね。

サンパチェンスは普通に栽培しても、こんもりとした姿の大株に育つ。

2.こんもりと育てる秘訣は?

小川

サンパチェンスの花の性質を知り尽くした佐藤さんならではの栽培テクニックはありますか。

佐藤

早く育つので、植え替えと鉢増しをタイミングよく行うことが大切ですね。5月に苗を購入したら、5~6号鉢に植えつけて株を大きく育てます。ポイントは、この時期の蕾や花はすべて取り除くことです。

小川

最初は花を楽しむのをぐっとがまん。花蕾摘みで分枝を促して、数週間後に花をたくさん咲かせるわけですね(写真参照)。

佐藤

生育が早いので5~6号鉢での栽培はわずか3週間ほど。
鉢から株を抜いて根が回っていたら、10号鉢に鉢増しをすれば、花蕾摘みはもう行いません。花が咲きそろうのは鉢増しから数週間後。株全体を覆うように花がびっしりと咲き、それは見事な株姿になります。

花蕾摘みで花数をふやす

5~6号鉢で育てる期間は、1cm以上の蕾はすべて手でつまんで取り除く。

植え替えと鉢増しで大株に育てる!

1

5~6号(直径15~18cm)の
ポットか鉢に植え替え

2

花や蕾はすべて取り除く
(上写真参照)

3

鉢いっぱいに株が育ったら10号鉢(直径30cm)に鉢増し

用土はピートモスと赤玉土細粒の等量の混合土。夏に高温になる環境では、赤玉土の割合を多くして通気性を高める。

3.夏の管理が決め手!

小川

水やり、施肥など、毎日の管理も大切。生育がおう盛な分、水をほしがるので、夏は午前中に1回。葉がしおれてきたら、日中でももう1回の水やりがポイントです。

佐藤

日中、留守がちで夏の水やりが心配な方は、鉢増しのときに底面給水鉢を使うと安心です(写真参照)。

小川

肥料は緩効性化成肥料を株元に施すほか、液体肥料を規定倍率の5倍程度に薄めて、毎日水やり代わりに施すのも大株に育てるコツ。ただし、暑さで生育が鈍ったときは控えましょう。

佐藤

夏はウイルスを媒介するアブラムシが発生しやすい時期です。アブラムシは一度発生すると根絶させるのが大変。アブラムシの防除に、浸透移行性で適用のあるスプレー式の殺虫剤を月1回散布することをおすすめします。

水やりは底面給水鉢が便利

鉢底に貯水層があり、下から水が供給される。すのこで仕切られていて鉢底石は不要。通気性がよく、根が傷まない。

4.秋まで大株が楽しめる!

小川

サンパチェンスは日光が好きな植物ですが、最近の夏は40℃近い高温になり、暑さで生育の勢いが鈍りがちです。夏は午前中によく日が当たり、夕方の西日は避けられる場所で育てると、きれいな花が継続して観賞できますね。

佐藤

熱帯の植物から生まれたサンパチェンスですが、意外と寒さにも強く、ヨーロッパや北米の冷涼な地域でもよく育てられています。

小川

確かに日本でも関東地方以西なら霜の当たらない、日のよく当たる軒下などで育てると、12月初旬ぐらいまで花が咲き続けることも多いです。
サンパチェンスは育てられる環境の幅が広く、これからもさまざまな場所やシーンで花を楽しめる機会がふえそうですね。

夏は直射日光や強い西日を避け、遮光ネットなどで30%遮光する。

花いっぱい栽培の基本

苗の購入~6月下旬

置き場 日がよく当たる場所。
水やり 鉢土の表面が乾いたらたっぷりと。4~5月は株が小さく、気温が低くて乾きにくいので、水の与えすぎに注意。
肥料 緩効性化成肥料を規定量施す。液体肥料を規定倍率の5倍程度に薄め、水やり代わりに施す。いずれも三要素等量。
作業 購入後、すぐに5~6号鉢に植え替え(根鉢は崩さない)。花蕾摘みで、茎の数をふやし、株を大きく育てる。鉢いっぱいに育ったら、根鉢を崩さずに10号鉢程度に鉢増し。月1回、アブラムシの防除に、浸透移行性で適用のあるスプレー式の殺虫剤を散布する。

7月上旬~9月上旬

置き場 午前中だけ日光が当たる場所か、30%の遮光下で葉焼けを防ぐ。ベランダなどでは照り返しを防ぐために台の上に置き、風通しも同時に図る。
水やり 午前中にたっぷりと水やり。1日2回の水やりが必要になることも。葉がしおれたら日中でもすぐに水やり。株の上から全体にくまなく水をかけるとハダニの予防にもなる。
肥料 緩効性化成肥料を規定量施す。液体肥料を規定倍率の5倍程度に薄め、水やり代わりに施す。いずれもリン酸分が多めの肥料を使うと花がよく咲く。ただし、猛暑で生育が鈍っているときは施肥を控える。
作業 月1回、アブラムシの防除に、浸透移行性で適用のあるスプレー式の殺虫剤を散布する。

9月中旬~11月下旬

置き場 日がよく当たる場所。
水やり 鉢土の表面が乾いたらたっぷりと。
肥料 緩効性化成肥料を月1回、規定量施す。リン酸分が多めの肥料を使う。
作業 10月まで月1回、アブラムシの防除に、浸透移行性で適用のあるスプレー式の殺虫剤を散布。

サンパチェンス
オーキッド

佐藤ブリーダーに聞く
オーキッドはココがオススメ!

夏に好まれる、涼しげな薄紫色の最新品種です。いままでになかった淡い花色を出すには、長い年月がかかりました。それだけでなく、花の形、開き方、草姿、育てやすさなど、サンパチェンスの長所をバランスよく兼ね備えた品種だと胸を張っています。

おすすめ品種ラインナップ

  • さくさくパッションオレンジ

    さくさくパッションオレンジ

  • さくさくブライトレッド

    さくさくブライトレッド

  • さくさくパープル

    さくさくパープル

  • さくさくホワイト

  • マジェンタ

    マジェンタ

  • ラベンダー

    ラベンダー

  • シェルピンク

    シェルピンク

  • さくさくブラッシュピンク

    さくさく
    ブラッシュピンク

充実の全20品種!
ラインナップはこちらから

※当選者への発送は2019年6月10日頃より順次行います。
※花色はお任せください。

サンパチェンスのお問い合わせは

株式会社 サカタのタネ 苗木球根統括部

TEL 045-945-8872
(受付時間9:00~17:00/土・日・祝を除く)