1.一文字菊の岸の巴里のつぼみ
2012年、11月10日。
小さなグーをした掌のようだったつぼみの、花びらが大きく育ち、立ち上がってくる。まだ、色は黄色く、縮こまっている感じ。
2.輪台と、台紙
花びらが大きく育ち、つぼみから離れ始めたら、輪台と台紙を用意しよう。
一文字菊には、大菊が使用する輪台のほかに、輪台と花の間に敷く、台紙が必要。
厚紙に輪台と同じ直径の円をコンパスで描いて作る。
台紙には、中心に、菊の茎が通る穴と、切れ目も必要となる。
3.花びらが繰り出してくる
2012年11月15日。
輪台は、花びらの中心部分が、まっすぐに上を向くように、つける。
しばらくすると、花びらが、こんな感じで開き始め、繰り出してくる。
まだ、輪台の上で、花は、とても小さく感じられる。
4.花びらが徐々に輪台の上に下りてくる
2012年11月20日。
縮こまっていた花びらは、どんどん伸びてきて、やがて、輪台の上に静かに下りてくる。
このあたりで、ほかの花びらよりも極端に短い花びらや、ねじれた花びらも、わかってくる。
それらは、早めに抜いた方がいいらしいが、初心者の悲しさ、慎重を期して見まもることにする。
花びらが下りてくるにしたがって、花本来の色(白)に近くなってきた。
5.花びらの輪台への着地
2012年11月22日。
花びらはやがて輪台の台紙の上に着地する。
花びらが二重に重なっているところや、短すぎる花びらを抜く。一文字菊の花びらは、14枚から16枚に整えるそうだ。14枚から16枚で、一列にずらりとそろったら、完成と成功は近い。
花びらは折りたたまれたような状態から、ふわりと、立体になってくる。
いくつか、ねじれている。
6.花びらに乗せる綿
いよいよ、花びらに綿の玉を乗せることにする。
薬局で、コットン球と、脱脂綿を買ってきて、用意した。プラスチックのピンセットも。
7.初めて、綿玉を乗せてみる
大菊の花びらは、平面ではない。まるで、舟のカヌーのような形をしてる。花びらの一番端のふくらんでいる部分に、ピンセットを使って、そっと綿玉を一つ入れてみたところ。
ここが一番入れやすかったので、花びらの先端部分から、入れていった。
8.綿玉を乗せていく
2012年11月22日。
こんな感じで、大小の綿玉を、ピンセットや指先で、花びらの元まで乗せていく。
花びらを傷つけないように注意しなければならない。
うまく乗っていなかった綿玉を地面に落っことしたり、指のささくれに綿がくっついてきたり。
楽しい作業だけど、集中しなければならないので、かなり疲れる。
9.完成!?
2012年11月24日。
綿玉を何日乗せておいたら、一番いいのか、よくわからなかったので、2晩乗せておいた。
これで、完成!?
5の乗せる前と比べると、花びらはまっすぐとなり、先端のカーブも、丸くなったかな。
初めてのことで、まだまだな出来だけど、自分としては、精いっぱいやった!
一文字菊は、花が咲いても、短い花びらやねじれた花びらがあったりして、調整がある程度必要になります。
2年目の初心者である私が、見よう見まねでした、経験談です。正しいやり方ではないかもしれないので、その点、ご注意下さい。
また、この年は、咲くのが遅れたので、日付もその点、ご考慮下さい。
整え終えて感じたのは、これは技巧ではなく、きれいに咲くためのお手伝いなんだ…ということです。