横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植

植物名 ツバキ
品種名 白玉椿
地域 群馬県 場所 栽培形態 地植え
日当たり 日なた(一日中) 満足度
ジャンル 樹木類

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植

作成日:2021/06/23
最終更新日:2024/04/06

長距離輸送をした庭木と草類の移植。
特に成長期を過ぎた大きな木は難しいと思いました。

立ち枯れした植木も数多く。
でも植物の生きる力を信じて、日々肥料をあげ世話をしていました。
そして息を吹き返した椿の木。
本来は伐採したと思うのですが、待った甲斐がありました。

植物にも言葉は通じるのだと思う、不思議な経験でした。

  • 枯れた白玉椿の木

    1

  • 幹の真ん中あたりに棘のようなものが

    2

  • 丸い縮こまった葉が伸びて

    3

  • 葉が茂ってくれました

    4

  • こんな感じになってくれたら

    5

  • 枯れてしまった白玉椿

    6

  • 横浜の自宅での庭木の堀上げ

    7

  • 朝早くから夜遅くまでの作業

    8

  • 大きな庭木の根も大切に

    9

  • 群馬県への庭木のお引越し

    10

  • どの植木をどこへ植えるか?

    11

  • 枯れないで頑張ってくれた自作の椿

    12

  • 一重と八重が一緒の幹に咲く不思議さ

    13

1.枯れた白玉椿の木

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 枯れた白玉椿の木
高さが3メートル以上の樹齢60年。
横浜の自宅で毎年たくさんの真っ白い花を咲かせてくれていました。

残念ながら肥料をあげて、頑張れと励まし続けたのですが力尽きたのか。
枯れてしまいました。

2.幹の真ん中あたりに棘のようなものが

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 幹の真ん中あたりに棘のようなものが
ある日幹を見ると、とがった突起物が付いているのに気が付きました。

春になって、一か月以上過ぎた頃緑色へと色が変わりました。

3.丸い縮こまった葉が伸びて

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 丸い縮こまった葉が伸びて
幹から新しい葉が出てくれました。
薄い葉もだんだんと濃くなって元気なのが分かりました。

4.葉が茂ってくれました

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 葉が茂ってくれました
棘のようなものから、新しい葉が生まれるを見て感嘆。
植物の生きる力強さを感じました。

5.こんな感じになってくれたら

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 こんな感じになってくれたら
これもやはり完全に立ち枯れした椿の木でした。
小さ目だったので、回復が早かったのかもしれませんね。

毎日に声をかけてあげて、葉に触れて。
植物の気持ちも通じるものがあるのですね。

6.枯れてしまった白玉椿

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 枯れてしまった白玉椿
樹齢は60年ぐらいです。
横浜の自宅で六畳いっぱいの大きさに育ったオオムラサキと一緒に我が家を守ってくれていたと思います。

母が大切にしていた椿です。
枯れさせたくなかった一本・・・

7.横浜の自宅での庭木の堀上げ

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 横浜の自宅での庭木の堀上げ
時間に制限のある範囲で作業を終了しなくてはなりませんでした。

この年は運悪く台風の為に造園会社が多忙で来られるかどうか?
予定している日にちすれすれまで分かりませでした。

全てを仮植えする緑地へ移動させるのに一週間以上。
暗中模索の状態でした。

8.朝早くから夜遅くまでの作業

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 朝早くから夜遅くまでの作業
グループ二班で交代で来てくれました。
皆さん、20代から30代でパワーがありましたね。

造園会社は通常数人規模が多いです。
移植作業は経験のある会社で若い方でないと無理だと思いました。

9.大きな庭木の根も大切に

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 大きな庭木の根も大切に
重機が庭に入ってましたので。
それで持ち上げてトラックへ積む作業です。

非情に大きな木が持ちあがるのかと心配して見ていました。
すごいと感心したのは最後まで塀も一軒半ある門扉も壊さなかったことです。
重機を操作する作業員の方も上手でないと出来ない事ですね。

時間に猶予がありませんでしたので。
最後のトラックを見送った後は涙が流れました。
亡くなった母との約束を果たせてほっとしたんだと思います。

10.群馬県への庭木のお引越し

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 群馬県への庭木のお引越し
造園会社の緑地へあまり長く仮植えしておくと根が付いてしまいます。

そしてここも霜がおりるシーズンになってしまい。
移住して一度霜がおりてしまい焦りました。
移植しても根が傷んでだめになってしまうからです。

植木を掘り上げる時は地熱が高いと難しく、植える時には霜がおりる前。

引っ越し荷物の段ボール100箱以上も片付かないうちに。
夜は段ボール箱の間に寝て、群馬での移植作業をはじめました。

11.どの植木をどこへ植えるか?

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 どの植木をどこへ植えるか?
落葉樹と針葉樹、春から冬の景色を想定して自分なりに考え指図しました。

庭木が一番美しく見える配置を一本ずつ。
数年経っても枝どうしがぶつからないように・・・

草物もそれぞれ位置を考えました。
春は一斉に花が咲きますが冬の景色も大切だと思います。
寂しくなったお庭に千両とか赤い実があると良いですね。

12.枯れないで頑張ってくれた自作の椿

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 枯れないで頑張ってくれた自作の椿
2024/04/06
5枚目の写真の椿は横浜で交配し育てた自作のピンク系の椿です。
親椿は赤椿と白玉椿でここへ移植しましたが酷い霜と寒さで枯死。
子の椿も全て葉が落ちてしまい枯死する状態、地元の造園会社にも見てもらいましたが枯れると判断されたのは辛く悲しい思いでした。
でも毎日声掛けして励まし続けたのが効いたのか、幹にじかに葉が出て花も一輪咲かせてくれました。

この写真は現在の姿です。
枝を伸ばしてくれて花も毎年たくさん咲かせています。
本当に諦めなく良かったと毎年思っています。

13.一重と八重が一緒の幹に咲く不思議さ

横浜から150キロ離れた群馬県への植木の移植 一重と八重が一緒の幹に咲く不思議さ
2024/04/06
通常椿の苗木は一重と八重に分かれて売られるそうです、ですからありえないと思い植物専門の協会などへ質問しましたが答えが出ませんでした。
最初に下段付近の開花は一重椿、上段付近の開花椿は八重、中段付近は一緒に咲き揃う面白さです。
咲きはじめは一重椿の姿!

開花期

わたしの育て方

植木の移植。

横浜から150キロ離れた群馬県へ植木をトラック5台で運びました
横浜の自宅で10月に全ての植木と草類を堀あげて、一旦造園会社の緑地へ仮植え。
霜の降りる前に移植する必要に迫られての忙しい作業となりました。
一週間ほどの作庭に早朝6時頃から夕方まで、造園会社に指図しての食を忘れる毎日を過ごしました。

移植してからは地元の造園会社に管理をお願いしたのですが断られました。
たぶん植木が枯れた時に責任を問われたくなかったのでしょう。


たった一人で厳冬の中での毎日の水遣り。
午前中に庭木一本に20分程かけて少しずつ水を飲ませる感覚です。
地面にホースの先をさして行う数時間かかる作業に、手も体も濡れて凍ってしまいそうでした。
ここは真冬は零下になります。


春になり息を吹き替えした落葉の植木はあまりの寒さに驚いたことと思います。
温暖な横浜で育ったのですから無理もありません。
狐・狸・牛のような大きなイノシシに熊!
なんで熊までいるのかと、想定外の自然環境でした。

残念ながら立ち枯れしてしまった植木も10本以上。
でも毎日頑張ってと励ましの声をかけて、肥料をあげていました。

椿の木が移植が難しいのは知りませんでしたが。
敷き藁や肥料と素人ながら考えられる事はしました。
そして一年半ぶりに息を吹き返した椿の木。


昔横浜の自宅前の広い雑木林が伐採される時に・・・
子供の時から慣れ親しんだたくさんの欅の大木。
切られるのは本当に辛くて、それぞれの木を抱きしめてお別れをしました。
幹にしがみついて聞くとシュー、シューと音がするんです。
生きているのを感じました。


今回植物の不思議さ。
その備わったパワーにはとても驚きました。
笑う方もいらっしゃると思いますが、植物に語りかけることは大切な事だと思います。
みんなのコメント (18件)

ログインするとコメントの書き込み、閲覧ができます。

ログインしてコメントを書く/見る

会員登録はこちら(3ステップで簡単登録!)

投稿する植物を探す

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!