1.これは、、、細菌性火傷ってヤツかな?
2023/07/09
例年になく雨が多く、今週は隔週での農薬散布が出来なかった。一方で、「なつしずく」の葉が縁から枯れていっている。
これは葉をとれば良いのか?枝を切れば良いのか?それとも病変部のみのカットでもいけるのだろうか。4枚くらいならむしってしまうか🤔
雨が絶えず雨が降ると同時に、湿度の高い暑い時期に多く、主に2〜10歳の若いナシの木に発症。6月下旬~7月に発生し、若い葉が、縁に沿って茶色がかった暗い斑点で覆われる。すぐに斑点が黒くなり、葉の表面全体に広がり、葉自体がカールして巻き上げられる。その後、若い芽の先端が黒くなる。
短い期間で、すべての若い枝が遍在する細菌に感染し、火によって燃やされたように見えるため、この潜行性疾患は火傷と呼ばれる。
消毒なしのハサミの使い回しでもうつる、か…だから他の木には発症が無いんだな?
深刻な病気らしいぞ。早い時期に抗生剤を撒け…か…「カッパーシン」と「アグリマイシン」があるが…明後日にでも臨時で「アグリマイシン」を散布してみよう。
2.早く抗生剤をやれというので「アグリマイシン100水和剤」を散布
2023/07/10
朝6時頃にザーっと雨が降ったが、以降止みかけの小雨で、天気予報も雨は9時までというので7時に強行した。
抗生剤といわれても、一般に入手できるのは「ポリオキシンAL水和剤」「カッパーシン水和剤」「アグリマイシン100水和剤」「マイコシールド」くらいだ。いちばん最後はナシに適用が無い。まあ、アグリマイシンがマイコシールドの主成分「オキシテトラサイクリン」と「ストレプトマイシン」の合剤なんですけれど。
年3回は良いとして、収穫前75日は使いづらい。とくに「なつしずく」は8月下旬収穫につき、ならせていないから良いが、なっていたらアウトだ。
「なつしずく」にのみ葉裏までしっかり散布した。9時過ぎまで雨はほとんど降らず。「勝ったな」とほくそ笑んだが、10時半から30分ほど豪雨。のち、13時前まで小雨。こりゃダメだわ、また撒こう。
ちなみに散布直後に雨が降ろうが、使用回数としては1回を消費するので注意。
なお、「収穫前~日」とかいうのは農薬取り締まり法に基づいて定められた、安全基準に基づく。食品衛生法では食品から抗生物質は検出されてはならないことになっているため、もっと本当はかかる、かも。
3.農薬散布
2023/07/15
農薬散布計画表が破綻し始めた。だんだんその月に使う予定の農薬を使わずに次の月に移るように…。雨の都合などいろいろあるから仕方が無い。
農家なら、地域によって「●月にボルドー液を必ず使いなさい」という指定があったりする。たいてい6月だけど…。「ICボルドー412」は購入しているが使用できずに終わってしまった。
散布後すぐに雨が降ると、一気に銅イオンが流出して薬害が出るし、高温時も薬害が出るので、前のそだレポで計画の7月や8月には使えない。そして雨の多かったこの6月も使えなかった。
「チオノックフロアブル」か「キノンドーフロアブル」を使いたいところだが、雨が多かった上、①の病気や、1か所赤星病も「ほしあかり」に確認されたので、染み込む薬剤として「フルピカフロアブル」を散布。
混用で、殺虫剤「フェニックスフロアブル」、カルシウム剤も併せて散布した。何か虫がいたわけではないが、この時期はシンクイムシなど蛾の幼虫の防除をする必要がある。一方で、「フェニックスフロアブル」は鱗翅目(チョウ・ガ)にしか影響が無いので、カマキリの子どもなどにはおそらく害は無いと思われる。鱗翅目にはベニカ以上の効果。
4.日焼け
2023/07/23
写真は「ほしあかり」ですが…盛大に日焼けしました。梨にも寒冷紗が要るのかなぁ。葉が広く大きな日本ナシは被害が大きく、葉の面積の小さい西洋ナシは平気です。
西洋ナシは赤星病にも強いし、意外と育てやすいとか?
5.農薬散布
2023/07/29
猛暑のため5時過ぎから農薬散布している。写真は撮っていないので後日載せるものとする。
「ジマンダイセン」は果実がなっていた場合汚れが激しいので、同系の「チオノックフロアブル」を散布。展着剤は「グラミンS」。もしもジマンダイセンを使うなら、汚れ軽減のために「まくぴか」を使うだろうか…どちらにせよ「収穫30日前まで」なので、「なつしずく」のように8月末に収穫するナシでは厳しいかもしれない。
その場合は「オーソサイド80」で代用。
混用で、「ディアナWDG」「マイトコーネフロアブル」も併せて散布。とにかく暑いので薬害がでそうな気がするが、すでに日焼けでけっこう痛んでいるのであまり気にしない。
真上に向かって伸びる徒長枝が再び目立ち始めた(現在20cm弱くらい)。が、本体の葉が痛んでいるため、太陽光パネルとして残しておこうと思う。あまりにも徒長枝の元気が良くなるようなら、枝元を鋸で半分切除して樹勢を抑える対応をする。
6.農薬散布
2023/08/11
朝5時半より「オーソサイド」+「アディオン乳剤」+「コロマイト」+展着剤「まくぴか」で混用。
無袋栽培の場合、オーソサイドは果実が汚れるので、DMI剤とQoI剤にとってかわられたワケだが、オーソサイドは予防しか出来ないものの、有効な菌種も多く耐性菌が出来にくく、未だ有用。
展着剤「まくぴか」は、シリコーン系の展着剤で、作物の濡れ性を高め、薬剤を均等に薄く広く塗り広げる効果がある。これにより、果実のおしりの…つまりいちばん真下の部分以外の汚れは大幅に軽減可能。
ただし、添加しすぎると薄く拡散しすぎて農薬の効果が弱まるので注意。
ま、今は実っていないので実った仮定として使用しているだけです。
写真は①の病気の枝。なんとか抗生剤が効いたのか、まともな葉が出始めました。
【8/27】キノンドーフロアブル+アフェットフロアブル散布、【9/3】ディアナWDG+ダニサラバフロアブル散布
【9/9】インダーフロアブル+ベルクルートフロアブル+フェニックスフロアブル散布
【9/24】オーソサイド+アミスター10+ダニゲッターフロアブル散布
【10/22】ひと月ぶりに農薬散布。ジマンダイセン。
7.さて、今年も去年に準じた管理をしますので
2024/03/10
ほとんど記載を省略する所存です。
とりあえず去年に引き続き、セオリーから外れて3月いっぱいは窒素肥料を一切与えず、4月初旬から速効で効かせるため、菜種油粕液肥の作成に入ります。
有機物たっぷりですので、他の果樹などにも使用可能です。ただ、きついので植物本体にかけないように。
8.花芽がついているものもありますが
2024/03/10
咲かせること無くすべてむしります。無駄な体力を使わさない為です。
基本的には、主軸があって、そこから斜め上水平っぽく2~4方向に伸ばした主幹・副主幹、そこからさらに脇に出た、いわば孫の枝に花を付けて実をならせます。つまり来年予定。
2年目からならすのは畑でジョイント仕立てをするとか特殊な環境で行うくらいです。
なお、冬の間に、真っ直ぐ勢いよく真上に伸びた枝が残っていた場合には、樹勢の弱い品種や鳥からの目隠しに使うなど何らかの目的が無い限り、剪定して癒合剤を塗っておきます。
9.一斉摘蕾を免れてちらほら花が咲いていたが
2024/04/28
「なるみ」など一部品種を除き自家受粉はしないし、虫媒花であるがミツバチはほとんど興味を示さないので人工授粉をするのは知っていた。ので放置したが…これ、大きくなるの?開花後はみなこんなもんなの?品種は「ほしあかり」。
梨はめしべ柱頭にそれぞれくまなく花粉が付かないと、最終的にいびつな形になる。綺麗な実に育ったら驚きだが…。
和梨全体に赤星病の病斑が散在したので、きのうきょうで十数箇所葉を切除した。また、「フルピカ」と「アカリタッチ乳剤」を散布した(※アカリタッチ乳剤は気門封鎖系の殺ダニ剤だが、混用は推奨されていない)。ちょうどアブラムシが湧き始めていたらしく、一網打尽となった。
赤星病への効果は「フルピカ」では60%台といまひとつなので、次週また次の薬剤を検討するものとする。
10.これは酷い
2024/05/02
「なつしずく」と「豊華」が1日にして瀕死。はて…なにが原因なのか。
・カミキリムシ…樹脂剤を塗布しているからそう簡単には突破されないと思われる。しかも2本同時はあるまい。
・コガネムシ幼虫…殺虫剤粒剤の散布等は行わないので、可能性が無いわけではないが、ココヤシマットを敷いているし、2本同時はあるまい。
・土曜日にやった油かす液肥が濃かった…それぐらいで一気に枯れるか?2本以外は変化が見られないのに?
・日曜日にやった農薬が拙かった…可能性としてはいちばん濃厚かな、と思うが、2本以外は変化が見られない。しかし、混用を避けると明記してある「アカリタッチ乳剤」(※気門封鎖系農薬)に「亜リン酸液肥」「フルピカ」を混用したのは確かだ。
うーん、まあ、慢性的スペース不足に我が庭は陥っているので、枯れたら枯れたで仕方が無いで割り切れるけれど、原因は特定したいところ。枯れたら根を確認してみたい。
損害が無いわけではないので、宝くじ連番10枚バラ10枚がハズレだった、くらいの残念感は感じている。原価もそんなものですしね。
【追記】
やはりアカリタッチ乳剤への混用による薬害。木は生きている。
手持ちの農薬を消費するために手を出したようなものですが、かえって増えて出費が増しました…。花と果樹では農薬が違うものが多いわ…。