1.春と秋の親株の様子です。
この庭石をシノブ岩と呼んでいます。
<上>:3月上旬の親株の根茎。
<下>:10月中旬、落葉前の親株です。
この株から根茎を採取しました。
2.採取した根茎
2017/3/2:裸になったシノブ岩から根茎を採取。
<上>:長さは10〜15㎝程度、軽く土を落としました。
<下>:黒い根茎でも新しい毛むくじゃらの根茎が出てきます。
3.麻紐で床の土台を作ります。
細い麻紐でザクッとした土台を作ります。
コレは10×15㎝程度のかぎ針編み、
念のため熱湯で油抜きしました。
4.土台に水苔を絡めて床の完成!
かぎ針編みの土台の隙間に戻した水苔をふんわり絡めます。
5.根茎の貼り付け
根茎の両端を編み目の隙間に引っ掛ける程度でOK!
お互いを少し交差させたりして絡めると更に安定します。
付いてきたユキノシタも一緒で〜す。
6.出来上がった分家株を本家の環境で育生
どれが分家の株か分かるかな?
さっきまで居た本家の環境で成長を見届けることに。
7. 2ヶ月後フィドルヘッドが!
2017/4/27
元気なフィドルヘッド(展葉前の新芽)が沢山出てきました。
8.夏〜秋にはこんな盆栽風に!
新芽が出てからは平たい笊に分家株を据え
浅鉢の上に乗せて涼しげな風情を楽しみました。
鉢の中はアク抜きベラボンです。(写真は10月頃の様子です)
9.分家計画から約1年
2018/3/19
1年前、分家株を貼り付けた時より
根茎の長さも量も増えた様です。
10.分家株の取り出し
浅鉢から分家株を取り出しました。
ベラボンには細い根っこが!
コレはユキノシタの根?
11.いよいよ移植です!
笊の外枠をハサミでカットし、
根が絡んだベラボンも半分位の厚さに削ぎ落としました。
12.移植完了! これが第2のシノブ岩
<上>:ここが移植現場。本家から20M程離れた所です。
左側の段差部分、曲がった木の手前に移植です!
<下>:石の上でグリグリと株を押し付けてから
風に飛ばされない程度に麻紐で固定しました。
※本家とは違った雰囲気のシノブ岩になってくれるといいな〜と思っています。
「シノブ」は常緑種のトキワシノブと違い晩秋に葉を落とす落葉性
その美しさは葉姿が細く繊細なところです。
根茎を採取してシノブの分家作りに挑戦しました。
2017年3月からスタートしています。