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春鶯囀(しゅんおうてん) ガステリア属。
なにしろ むずかしい漢字だよ。
「鶯(ウグイス)」は上野の隣の「山手線JR鶯谷駅」が有名だから、見たことあるからまぁいいとして、問題は「囀」。
「囀(てん)」は訓読みじゃ「さえずる」と読む。
「小鳥が鳴く」って云う意味。
おいらなんかの世代から以前は盛んに使われた言葉だが、今時の若けぇ衆はまず使わねぇだろうなぁ。
「んなの知ってらぁ、見くびるな」っていう向きはこの際 勘弁しちくり。
でも結構な御歳の方でも、昨今は「鳥が鳴く」とは言うが「さえずる」とは表現しなくなったのも事実。
もちろん言語ってモノは時代と共に変化する。
広辞苑の改定でもギャル語やヤクザの隠語・符牒、下品なスラングが「国語」として記載されるようになった。
マスコミを見渡しても「言葉の玄人(くろうと)」である筈のキャスター・アナウンサーでさえそのボキャブラリー(語彙)の貧困にゃ眼を覆う、いや耳を塞ぎたくなるほど。
こちとらなんかタマに銀座へ飲みに行っても、高級クラブのホステスが「ヤダ・ウソ・マジ」としか受け答えが出来ねぇでやんの。
大学の先輩・名士の奢りだから、おいら場を盛り上げようと一所懸命に諧謔(ギャグ)を飛ばし、お開きの頃にゃヘトヘトだい。
まるで落語に出て来る太鼓持ちだぜ。
片や接待の本職たるホステスなんざぁ気の利いた合いの手も入れられず横へ只ブッ座ってるだけ。
やれやれ一流ホステスが聞いてあきれらぁ。
挙句が、あんな目ん玉飛び出るような勘定。
まぁ、お会計は座長持ちだから良いようなものだが、気の毒になるぜ、ったくぅ。
しかし「嘆かわしい」なんて言うと「また年寄りの愚痴かよ」って顰蹙を買いそうだな。
まぁ黙ってるに限る、キョービの民度の低い人たちに何を言っても無駄だろうから。
(さんざん吠えた後だけどね)
ってことで、春鶯囀(しゅんおうてん)【 写真左 】
「春のウグイスのさえずり」
Gasteria batesiana ガステリア・バテシアーナ
⬇️以前にも日記に揚げたのでヒマな人は見ておくれな。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=406593
ガステリア属は、ハオルチア属と並んで生育期は「春秋型」。
しかしおいらの経験じゃ、暑ちぃ盛夏にゃハオルチア(有窓系)の方が休眠するのに対し、ガステリアはゆっくりじゃあるがわずかづつでも成長するね。
少なくとも、いくら暑い夏でもハオのように下葉が溶けて無くなることはねぇなぁ。
【 写真左 】
去年(2017)の春のウチの「春鶯囀」。
遮光が今年に比べ強かったせいで、モザイク状の肌に緑の色合いが入ってる。
ガステリア属のほとんどが直射日光下じゃ日焼けして赤茶けて生育を止めちまう。
でも だからって云って、長期間「半日陰」で栽培すると目も当てられない「徒長した株」になっちゃう。
こちとら「徒長株」を作り出しちまう事は「栽培家の恥」と感じる方だから、日焼けスレスレの「綱渡り的栽培」をしてでも「堅作りの株」を目指して、少ない日照時間の中 日夜努力してるんだ。
つまり去年の春の時点でコイツを日照不足と判定、思い定めて秋から今まで少し遮光を緩めた。
その結果が【 写真中 】
ちと光量過多だったね、葉色は日焼け気味。
鉢数が多いんで微調整がむずかしいや。
ただしよく見てもらやぁ判るが、葉の厚みが去年より格段に増した。はち切れんばかりだ。
ゆえに生育的にゃ、吸水膨張してるので成功したと云えるが、葉の色は失敗したと云える。
ただ、言い訳じみてるが、ハオルチア・ガステリアの少々の日焼けはすぐに回復するが、一度徒長しちまった葉は後でどんなに頑張っても縮まない。
新葉が出て来て、間伸びした葉が地際へ回り目立たなくなるまで数年から成長の遅い種は10年以上もかかる。
このように、取り返しのつかない徒長は極力避けるに如くはない。
他方、ネット上のブログを眺めると、ガステリアやハオルチアをワザと直射日光に晒して日焼けさせ、それを「紅葉した」と称して腕自慢したり喜んでる向きもあるようだが、おいらは反対だ。
たしかに、ガステリア属各種の自生地の画像を見ると、枯れてんじゃねぇかと思えるほど葉が痩せて無残に赤茶けてる【 写真右 】
「自生地の状態を再現してるんだ」
こう言い出しそうだが、そいつぁチョイと違うんじゃねぇかい?
前にも書いたが、ハオルチア・ガステリアの自生場所は岩の割れ目や灌木・ブッシュの根元。
謂わば「木漏れ日が差す半日陰」。
「寄らば大樹の陰」を地で行ってるわけだ。
だが、南ア連邦の厳しい乾季にゃさしもの日陰を提供してくれる草叢(くさむら)や木々は枯れたり落葉する。
そうなると否応なく強烈な直射日光に晒されたハオルチア・ガステリアは生育を停止し休眠するっきゃなくなる。
その時季のガステリアなどを画像で見ると、葉はペラペラ、葉色は真っ茶色く日焼けしてる。
【 写真右 】(休眠中のGas.臥牛)
最前に述べた「自生地再現派」の栽培家は、これを「あるべき姿」と言うだろうが、果たしてそうだろうか?
自生地の環境だけがその植物にとってベストなんだろうか?
おいらはそうは思わない。
理由はマイページの自己紹介欄にも書いた。
「サボテン・多肉植物だって生き物です。
人間のように五感は無いかも知れませんがそれに代わる何かの感覚器官が備わってるはずです。
苦楽や快不快も感じてるかも知れません。
我々人間からみると、故郷の自生地に暮らす事が植物にとって自然で、あるべき姿と捉えることも出来ましょうが、果たして植物自身にとってはどうでしょう?
昔はよく輸入球が売られていて選り取り見取り、値段は張りますが、いやらしい言い方ですが、金さえ払えばどんな珍種でも手にすることが出来ました。
でも今は輸出入禁止の植物が多く国内繁殖物に頼る以外にない。
この国内物は原産地とは栽培環境が違い過ぎ、まるで別種の植物のように育ってる種類も少なくない。
日本で肥培され、みずみずしく育ったサボ・多肉。
片や、厳しい環境で息も絶え絶えに生き延びた(というように見える)いかめしいまでの面構えの原産地球。
もし彼らに心があるなら、どっちの環境が幸せなんだろう?」
ちなみに、ハオルチア・ガステリアの自生地は冬場に雨季を迎える。(南半球だから時期は日本と逆だが)
だからハオルチア・ガステリア属は生育期が秋〜春の涼しい時季になるんだ。
しかし、南アの自生地じゃ日本のような寒い冬はないから、彼らは仕方なく先祖の経験したことのない日本の低温期を不本意ながら休眠状態で乗り切ろうとする。
すなわち「寒い真冬は生育停止」という事になる。
だから「自生地の再現」って試みは日本の栽培環境じゃ不徹底に帰する。
「冷涼期に生育する」としても、日本の真冬は冷涼過ぎるんだ。
(室内へ取り込めば別だよ)
そういう事なら、おいらは年中遮光して極端な低温を避けて少量水やりし、日焼け・乾燥させずに生育させる方を選ぶ。
それを「アンナチュラル(不自然)」と言うなら、そもそも日本での栽培自体が不自然な事なのだから。
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こんばんは~!
返信する臥牛先生に質問です=教えて下さいm(__)m
園芸店で買ってきた多肉=黒いプラスティック鉢に
入っていて、一番上が芝の目土の物ってーー
スグに「植え替え」をされてますか??
それとも、その多肉の植え替えの適期を待ってから
自分の扱い易い土とか鉢に「植え替え」されて
おられますか??
「植え替え」して失速するのが恐ろしくって~私は、
しばらくはそのままにしてますけど・・・
日記と関係ない質問で、すみませんです
よろしくお願いいたします
🤔 これからの栽培環境によりますね。
☀️✨加温出来る温室や室内の陽当たりの良い保温の利く場所に置く予定なら植え替えも可能でしょうな。
それと、その植物の生育期が「夏型か冷涼期型か」にもよる。
🏝夏型なら春に植え替えした方が無難ですな。
(例えばパキポディウムやアデニウムは春まで待ちます)
🍂春秋型なら、これから寒風に晒さないのを条件に植え替えしても良いと思います。
いずれにしろ、その植物の性質を調べるのが先決です。
🌸🌵わからない時は春まで待つのが得策でしょう。
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