最新品種にも出会える!筑波実験植物園のクレマチス園が6月2日まで公開中
国立科学博物館 筑波実験植物園(茨城県つくば市)では、クレマチスの見ごろにあわせて、4月27日~6月2日まで「クレマチス園」が特別公開されています。
約300の野生種と、数千にもおよぶ園芸品種が存在するクレマチス。キンポウゲ科センニンソウ属のつる植物で、花色や形の変化に富み、香りを楽しめる種類もある多様性が魅力です。筑波実験植物園では日本のカザグルマをはじめとする野生種や、それらをもとに作出された数多くの園芸品種など、340種類以上のクレマチスをコレクション。そのうち約250種類1200株がクレマチス園で展示され、早咲きから遅咲きまで、多彩な花のリレーを楽しむことができます。
今回の特別公開では、10年ほどの間にリリースされた新しいクレマチス品種も展示。野生種の多様性や園芸化の歴史や最近の園芸品種のトレンドなどの解説パネルもあり、花を観賞しながらクレマチスの深淵な世界を知ることができます。なんと「みどりの日」の5月4日(土)と「国際博物館の日」の5月18日(土)は入園無料とのことで、筑波実験植物園のホームページではクレマチス園の開花状況も随時公開中です。
シーボルトによりヨーロッパに紹介され、さまざまな園芸品種の交配親となったカザグルマ(写真は茨城県産)。日本を代表する野生種だが、開発などにより絶滅が危惧されており、筑波実験植物園では各産地の野生種の保全に向けた研究に取り組んでいる。早咲きで会期前半には産地による花の変異なども楽しめる。
写真提供/国立科学博物館 筑波実験植物園
100年以上前にフランスで作出された園芸品種、'ビル・ド・リヨン'。5月中旬~6月上旬に開花見込みとのこと。
写真提供/国立科学博物館 筑波実験植物園
ころんとした壺型の花がかわいい「ティンクル・ピンク」(関口雄二氏作出)はヴィオルナ系の最新品種のひとつ。うどんこ病に強いとのことで普及が期待される。
写真提供/国立科学博物館 筑波実験植物園
筑波実験植物園 コレクション特別公開 クレマチス園公開
開催期間/2024年4月27日(土)~6月2日(日)
場所/国立科学博物館 筑波実験植物園(茨城県つくば市天久保4-1-1)
※休園日、開園時間は、以下のホームページよりご確認ください。
クレマチス園公開 [コレクション特別公開] 2024 - 筑波実験植物園 (kahaku.go.jp)
※状況によりイベントが中止・変更となる場合があります。最新の開催情報は、ホームページなどからご確認ください。