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じつは寒さが大の苦手。ポインセチアの管理のポイント

じつは寒さが大の苦手。ポインセチアの管理のポイント
(撮影/田中雅也)

冬の鉢花の多くは寒さが苦手です。また、気密性の高い住宅や進化した暖房器具のためにかえって花の寿命を縮めてしまうこともあります。『趣味の園芸』12月号掲載の「目からウロコ! 島田有紀子のスーパーテクニック」では、冬の鉢花の基本の管理と、ありがちな冬の失敗、その対処法を解説しました。

ここではその中から、冬の人気者、ポインセチアの管理の方法を紹介します。

 

最低温度13℃以上を保ち、過湿にしない

 

冬におなじみのポインセチアですが、じつは寒さが大の苦手。最低温度を13℃以上に保ちます。よくある失敗は、低温や水のやりすぎによる「根腐れ」と、水切れや室内の空気の乾燥による「落葉」です。

ポインセチアは、水もちのよい土で植えられていることが多いため、頻繁に水やりすると土が過湿になり、根腐れを起こします。そこで鉢底から土の中に吸水テープを差し込んでおくと、鉢の中の停滞水が抜け、乾きやすくなります。このほか、鉢底に新聞紙やタオルを敷いても、余分な水が抜けます。

一方で、適温に保たれた部屋では鉢土がよく乾きますが、株元の葉で鉢土が見えないことが多く、水切れを起こすこともしばしば。暖房による空気の乾燥も相まって下葉から丸まって落葉することがあるので気をつけます。

 

▼市販の吸水テープを差し込む方法

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鉢底の水抜き穴からピンセットで吸水テープを差し込むか、写真のように根鉢を鉢から抜き、吸水テープを鉢に入れ、半分を水抜き穴から外に引き出す。吸水テープは長さ30cmぐらいに切り、半分ほど鉢の中に入れて残り半分を鉢底から出しておく。※市販の吸水テープが入手できない場合は厚手のキッチンペーパーや化繊の毛糸などでも代用できる。

 

(撮影/田中雅也)

 

島田有紀子(しまだ・ゆきこ) 園芸研究家

草花一般、鉢花のほか、変わり葉ゼラニウム研究の第一人者。ペラルゴニウムやベゴニアの研究でも知られる。著書に『NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビDo 花苗をふやす タネまき・さし木・株分け』など。

 

『趣味の園芸』2023年12月号「目からウロコ! 島田有紀子のスーパーテクニック 冬編 鉢花パーフェクトケア」より

 

▼この号に掲載されています

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『趣味の園芸』2023年12月号

冬こそ楽しみたい寄せ植え&鉢花特集! 美しい寄せ植えのハウツーをどこよりもわかりやすくお届けします。お部屋の彩りにぴったりな華やな鉢花、植物の魅力を引き出す写真術もご紹介。注目特集は「剪定」。大きくなりすぎて手に負えなくなる前に、適切な切り方を学んでおきましょう。稲垣吾郎さんの「グリーンサム」のテーマは、花束にして楽しむ。毎年大好評「2024年 花カレンダー」のとじ込み付録も!

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