ジッパー付きの密閉袋で、タイムを育てる
畑も庭もベランダも、プランターもなくてOK。それでも、野菜は育てられます。キッチンの片隅で、空き容器を活用して手軽にちょこっと、野菜を育ててみませんか。園芸家の深町貴子さんが『やさいの時間』で連載中の「キッチンの片隅でお手軽野菜を育てる」。12・1月号は密閉袋を使ってタイムを育てます。
密閉袋+培養土でタイム
食用のタイムからスタート。ジッパー付きの密閉袋に元肥(もとごえ)入りの培養土を入れ、タイムの枝をさすだけ。2~3週間後から収穫です!
●同じように育てられる野菜
枝を土にさす(さし木)と根づいて育つローズマリー、セージ、ミントなどのハーブが向いています。いずれも、食用に買って残った枝から育てられます。
栽培のポイント
【ポイント1】ジッパー付きの密閉袋で保温&乾燥防止
冬の室内で、寒さと乾燥を防ぎながら育てるために、密閉袋を使います。ジッパー付きのものなら口を開閉しやすく、水やりや収穫などもラクチンです。今回は、縦約20cm×横約15cmの袋を使いました。
【ポイント2】タイムは事前に根を出させる
植えつけたあとスムーズに育つように、タイムは植えつけ前に1~2週間、枝を水につけて根を出させます。白い根が2~3cm伸びたら、植えつけます。
【ポイント3】追肥は不要、水やりは土が乾いてから
培養土に含まれる元肥だけで十分育つので、追肥は不要です。ハーブ類は過湿に弱いので、水やりは土が乾き、袋を持ち上げてみて軽いと感じたときだけ行います。
【植えつけ前の準備】枝をさした瓶やグラスごと密閉袋に入れ、日なたに1~2週間置く。換気のために袋の口は指2本分開け、水は2~3日に1回替える。葉のつけ根から白い根が2~3cm出たら、植えつけのタイミング。
(撮影/渡辺七奈)
テキストで詳しく紹介しています。
『やさいの時間』2023年12月・2024年1月号「キッチンの片隅でお手軽野菜を育てる」より
▼この号に掲載されています
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