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めざせ100輪!鉢で庭でクリスマスローズを大株に育てる

めざせ100輪!鉢で庭でクリスマスローズを大株に育てる
見ごたえある大株の鉢植えは、玄関先やベランダなどに飾って愛でて。(撮影/今井秀治)

買ったときは5号(直径15cm)ほどのクリスマスローズの鉢植えでも、順調に育てば4年ほどで株張り50cm以上の大株に。それは苗選びやお世話など、栽培方法が大正解で、「よくぞ立派に育て上げました!」と勲章をもらったようなものです。

そして大株の魅力は、なんといっても花数の多さ。種類にもよりますが、最初の開花は数輪だった株が、10~12号鉢ほどに育つとワンシーズンで100輪以上もの花を咲かせることも。切り花やドライで飾るなど、楽しみ方が広がり育てる喜びが深まります。

『趣味の園芸』2024年2月号では、クリスマスローズを長く販売する宿根草専門店の荻原範雄さんが、大株の魅力、育てるコツやお悩み、株分けなどを教えてくれました。

その中から一部を抜粋して紹介。

 

鉢植えは毎年鉢増し!

 

クリスマスローズの植え替えは2年を目安に、といわれますが、大株をめざすなら、より成長を促すために毎年植え替えを。鉢のサイズを一~二回り大きくしていく「鉢増し」をしましょう。適期は10月です。
根が深く張る性質があるクリスマスローズには、普通鉢か深鉢を。用土は育てる環境で触れた割合と同じです。ただ毎年鉢増しを続けると大鉢になり、植え替えや移動などの扱いが大変に。ある程度大株に育ったら、植え替え時に根鉢を落として同サイズの鉢に植えたり、株分けしたりするとよいでしょう。

 

芽の数に気をつけて。有茎種は難しい

 

株分けはある程度育った株に限ります。目安は初めての開花から4年以上成長し、新芽が8芽以上ある株。分けた株が3~4芽以上になるようにします。芽が1~2芽だけになると、充実して花が咲くまで数年かかってしまいます。特に気をつけたいのは有茎種の株分け。有茎種は無茎種に比べて根が細く、種類によって新芽の出方が異なり、分けにくいのであまりおすすめしません。

 

【有茎種】原種のアーグチフォリウス、フェチダス、リヴィダスとその品種など

有茎種は無茎種に比べて根が細い。新しい茎は茎の根元から出るものもあり、まとまって芽を分けたつもりが根はほとんどないこともある。

 

【無茎種】一般的な交配種など

無茎種は根が太めで深く長く張る。新芽の下にも根がしっかりと張るため、株分けしやすい。

 

大株育てのポイントは2月号で詳しく紹介しています。今シーズンからクリスマスローズを始める人も、大株をめざして楽しみましょう。

 

みんなのクリスマスローズの写真 >

 

荻原範雄(おぎはら・のりお) 園芸研究家

長野県上田市で宿根草専門店を営む。国内の育種家や生産者、海外からの最新品種など、数多くのクリスマスローズを扱い、栽培や販売歴は25年ほど。『おぎはら流 がんばらなくても幸せな庭 宿根草のナチュラルガーデン』(NHK出版)など著書多数。

 

『趣味の園芸』2024年2月号 「めざせ100輪!鉢で庭でクリスマスローズを大株に」より

 

▼この号に掲載されています

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『趣味の園芸』2024年2月号

今年のクリスマスローズ特集は、店頭やネットで手が届くおすすめの花々、酷暑も乗り越えられる最新の栽培法、葉や大株に注目した育て方など、たくさんの楽しみを詰め込んでお届けします。注目特集ではジュエルオーキッドを取り上げます。稲垣吾郎さんの「グリーンサム」は小さなラン。杉山拓巳さんの観葉植物栽培Q&A、盆栽ほか。

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