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じつはミニバラは上手に育てるのが一番難しいバラ。これからバラを育てる人が知っておきたいこと

じつはミニバラは上手に育てるのが一番難しいバラ。これからバラを育てる人が知っておきたいこと
さし木苗をピートモスに寄せ植えしたミニバラ。手軽に入手できてリーズナブルだが、ガーデンローズとして育てるのは初心者には難しい。(撮影/田中雅也)

バラが咲き誇るこの季節。これからバラを育ててみたい!という方のために、栽培前に知っておきたいことを『趣味の園芸』5月号のバラ特集から、一部抜粋して紹介します。

 

「とりあえずミニバラ」の誤解

 

「今までバラを育てたことがないから、試しにミニバラから」と考える人も多いと思います。草花感覚で簡単に育てられるイメージがありますが、じつはミニバラは上手に育てるのが一番難しいバラです。 

特に水の管理が難しく、さし木苗のミニバラによく使われるピートモスは、一度乾くと水をはじいて、水切れで枯らす原因になります。「ミニバラを枯らすくらいだから自分にバラは無理」は誤解。育てやすいガーデンローズで再挑戦してください。

 

とげが苦手なら切っても大丈夫

 

バラの花や香りは好きだけど、とげが苦手、という人もいるかもしれません。 

とげがなくても生育には影響しません。邪魔なら切っても問題ありませんが、梅雨どきなど病気が出やすい時期に深く切って傷口ができると、そこから病原菌が侵入する可能性もあります。とげの先端だけハサミで軽く切ることをおすすめします。

 

はじめてバラを育てるなら「開花株」がおすすめ

 

実際にバラを育てるには、まず苗の入手から。春から初夏に流通するガーデンローズの苗には「開花株」と「新苗」があります。初心者には入手してすぐに花が楽しめる、蕾や花のついた開花株がおすすめです。花が咲いていれば、実際の花や香りを確かめて購入することもできます。
ただし、樹形は別です。どの樹形も苗のうちは見た目がほとんど同じなので、必ず樹形について確認して入手するようにしましょう(樹形は5月号40ページで紹介)。
病気に強い品種を選ぶことも重要です。新しい品種は病気に強いものが多く、初心者でも簡単にバラを育てることができます。

 

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バラの開花株。新苗に比べると値が張るが、入手してすぐに花が楽しめて初心者向き。花が終わるまで入手時の鉢のまま育てられる。写真は木立ち性寄りの半つる性の「トロイメライ」。(撮影/竹田正道)

 

教えてくれた人/木村卓功(木村たくのり)

埼玉県杉戸町で病気に強く初心者でも育てやすいバラの育種と苗木の生産・販売を手がける。より美しく、手軽に楽しめるバラの栽培方法も提案。近著に『NHK趣味の園芸 新しいバラ 強く、美しく咲かせる』など。

 

『趣味の園芸』2024年5月号 「バラって最高! 知っておきたいバラの魅力」より

 

▼この号に掲載されています

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『趣味の園芸』2024年5月号

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