暑さ・・と言っても、相手が生物ですから、最高気温、最低気温だけでなく、湿度や通風も影響しますね。それで、かのメサガーデンの夏はどうかと言えば、関東より最高気温はやや高く、最低気温は低いです(大陸内陸部なので)。空気の相対湿度はきっと低いでしょう。昨年夏の経験から考えても、最高気温は大きな問題では無いでしょう。高山植物では夜温が高いとダメージを受けるのが多いですから、ひょっとすると玉型メセンにとって日本の夜温は苦しいかも知れません。しかし、生育の鈍っているメセンにとっては、夜温の高低はあまり関係無いかも・・。
ある程度の通風があれば、遮光には気温を下げる効果は無いので、遮光は、直射日光で球体や鉢が熱せられるのを防ぐのが主目的と考えて良さそうに思います。もちろん自生地では誰も遮光なんかしてくれないので、徐々に鍛えれば遮光も不要なのかも?? ただ、地植えと鉢植えでは土壌温度が全く違いますから、同列に比較するのも乱暴ですし、遮光ゼロだと日焼けで肌が汚くなるので、そうならない程度(20〜30%弱める程度)で良いのではないかと思っています。タビ型種は夏の日陰に耐えますが、強光に適応している有窓系はかなり危ない橋を渡ることになろうかと・・・。このあたりの実験はwomさんが以前やってましたね。
http://plaza.rakuten.co.jp/korobou/diary/200612290000/
園芸品種で補足ですが、特定の個体に付けられた名前の場合と、原種名の和名である場合の2つがありますね。例えばコノフィツムの'小菊の舞'と言えば、どの株も同じクローンである訳ですが、'桜貝'は原種のスプリングボッケンセ(今はビローバムに併合)の和名なので、当然個体差があります。ですから、'小菊の舞'の維持では寿命が気になりますが、'桜貝'は実生で更新出来るので、他の原種と交雑さえさせなければ、種の維持は出来ることになります。ややこしいのは、同じ'桜貝'でも、やはり観賞価値の高い物と低い物(というか好みの問題)があって、やはり特定の個体が好んで増殖されたりします。
そんな前提で種々の園芸品種を見なおしてみると、十分選抜された個体(品種)と、適当に選んだ(種まきすればいくらでも出てくる)としか思われない品種があります。どの個体を残すべきかの優先順位をつけるには、どこに価値観を置くかand/or何を楽しむかを、まず自問自答することになろうかと・・・。つきつめて考えてはいないので、まあ適当にやってますが(笑)