チューリップと病気（論文混じり）、今回の栽培で分かったこと｜園芸日記by黄小町｜みんなの趣味の園芸

写真1

写真2

写真3

あまりにも長過ぎますが、最後まで読んでくれたら嬉しいです（きゅるん）
長すぎと思うかたは、☆から☆まで飛ばしてください。

チューリップ2年目、一部3年目の球根を育てています。
ここまで問題なくチューリップを育ててきたつもりだったのですが、問題が出ました。

写真1枚目　由子なのですが、これたぶんモザイク病ですよね？モザイク病になりました。

写真2枚目左
モザイク病を調べていて気付いたのですが、条斑病かもしれません。でもただの傷のような気もします。分かりません。

主に葉っぱだけのものを抜き取りました。小さい線がいっぱいあります。葉っぱのものだけではなく、けっこうどのチューリップにもこれくらいの線があります。

☆
写真3枚目は　条斑病　「富山県農林水産総合技術センター　園芸研究所　平成２6 年 3 月　チューリップ微斑モザイク病および条斑病の総合防除マニュアル」内の写真

「夏期にクロタラリアを栽培し、鋤込むことで本病の発生を抑えることができます」無理です！
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「重症株では萌芽間もない頃から、条斑が生じ、株全体が萎縮するが、軽症株は葉当たり数個の条斑が萌芽期から開花期にかけて生じるのみで、ほとんど生育に影響しない。花にはほとんど症状は認められないが、まれにえそ条線が生じることがある。」

「本病は汚染圃場に植え付けた翌々春以降に発病することが多い。球根伝染と土壌伝染する。媒介者は土壌中の糸状菌Olpidiumと考えられる。」

上2つの文章の文献　山本孝し:日植病報 55(1):101, 1989 , 守川俊幸・多賀由美子:日植病報 68(2):239, 2002 守川俊幸ら日植病報 70(1):77, 2004

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菊、パンジーのプランターの土はチューリップ残土なのですが、チューリップだけのものは新しい土を利用しています。
球根感染→土壌伝染？
残土で土壌感染したチューリップ→虫媒介？（虫が媒介するかは分かりません）

☆
ただの傷では？と思わなくもない。軽いものの判断は難しいらしいです。もし条斑病だったとしても生育に影響しないかもしれません。

希望をもって、来年も取れた球根でチューリップ栽培してみようと思います。
見るからに感染しているものが生えたら抜き取るか全破棄します。
来年は新しい球根を購入して追加で植えるのは止めておきます。

チューリップは続けて育てようと思うと意外と難しいですね。
チューリップ農家さん、ご苦労様です。
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＜他に今回のチューリップ栽培で学んだこと＞
○チューリップの小さな球根（子球）は翌年には咲かないことが多いので、大きめの球根だけを残すことをおすすめする。
　　と、色んなところにのっています。でも、実際にはけっこう咲きました。

○大きめの球根でも葉っぱだけ生えることがそれなりにある。
90個芽が出たうち、70ほどの花が咲きました。
残り20くらいは葉っぱだけでしたが、大きな球根エリアからもたくさん葉っぱだけのものがでました。

写真2枚目右
○葉っぱだけのものを育てると、大きな球根が取れる可能性があります！
　写真はチューリップの花が終わるか終わらないかの時期に抜いた葉っぱです。大きくてびっくり！このまま他のチューリップの球根掘り上げ時期に合わせて育てると、かなりの大きさの球根が取れたのではないかと予想します。抜かないことをオススメします。


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