年が明けて早くも4ヶ月。昨年末はコロナを発症してしまい、散々な正月を過ごしてしまいました。正月が明けてからも体力が戻り、体調が整うまでは2ヶ月ほどかかりましたので、今年はいつも以上に月日が経つのが早く感じます。
さて、ゴールデンウィークを目前に、昨年9月にタネを蒔いて育てた矢車菊が、いよいよこの時とばかりに次々と開花を始めています。花色は青の他、ピンクや紫、白も。矢車菊はこれが初めての栽培となるので、どのくらいの期間咲くのかなど、まだ知らないことがたくさんあるものの、開花まではどうやら上手くいきました。
栽培方法以外にも、育てているお花の歴史や名前の由来など、気になることが多く出てきます。『矢車菊の「矢車」ってなんだろう🤔?』という問いが浮かんでしまっても、すぐにこの場で調べられる。インターネットの時代の便利さと速さを実感する瞬間です。
そうして調べていた時に、矢車菊はフランス国王ルイ16世の王妃であったマリー•アントワネット(1755-1793)さんとも関わりの深い花と知りました。彼女は王宮での形式的で窮屈な暮らしから離れて、離宮のプチ•トリアノン宮殿で暮らしていた折に、このコバルトブルー色の矢車菊に出会い、ずっと特別に好んでいたといいます。
真珠と矢車菊(ブルーエ)をモチーフとした美しいデザインの食器もフランス王室の製陶所に特別に作らせたほど、お気に入りの花であったようです。この可憐な野の花のイメージは、世界史の中の王妃のイメージとは全く異なるものでしたので、大変驚きました。彼女のプチ•トリアノン宮殿での暮らしはルソーなどの哲学者が提唱した自然回帰の影響を多く受けていたといいます。彼女の瞳に映ったこの花の美しさは、きっと、彼女が理想とするフランスを象徴するものであったのかもしれませんね。
また、矢車菊の青い色は、彼女の瞳の色であったとも言われているそうです。確かに、自然界にはこれほどの青い花は多くありません。若くして革命に散った王妃でしたが、この花は静かに、穏やかに生き続けて、史実の描く王妃の姿ではなく、マリー•アントワネットその人の面影を今日の私たちに伝えてくれているようです。
しかし、残念ながら、彼女が理想とした人々の暮らしは今も実現していないばかりか、人類の手による環境破壊は進み、年々気候変動は深刻な問題となっています。この素晴らしい花が、どうかまた次の100年も、そのまた先の100年も咲き続けてくれるように、今後も環境問題には意識を持って取り組んでいきたいと思った次第です。
真面目な話となりましたが、今日はこの辺で。
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