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見かけ上、休眠してないように見えるのもいる。
でもそれは春からの生育の成果が現れ残ってるに過ぎない。
とくに今年は7月下旬まで梅雨寒(つゆざむ)で、天候不順による日照不足で多肉植物の生育に悪影響を与えたが、温度的にゃ梅雨の晴れ間のカンカン照り・蒸し暑さがなく、もともと強光線を必要としないガステリア・ハオルチアは休眠状態に突入するのが遅れた。
つまり、春の旺盛な生育期間が長引いた形になり、存分に吸水して厚みを増したガステリアたちの葉があちこち「身割れ」したくらいだ。
こんな年は肥料のやり過ぎによる弊害が出るもので、多肉栽培初心者があまりの生育の良さに気を良くして液肥などをバシャバシャやるとてきめんで徒長する。
とくに、葉の展開が左右2方向へ端正に互生する臥牛・ピランシー・春鶯囀(しゅんのうでん)などのガステリアは、一部の葉が間延びして不揃いになり見苦しくなる。
でも、これらのガステリアは成長が遅いから、その結果が現れるのはずっと後。
その頃にゃ液肥をガッツリやった事をも忘れ、無残に徒長した葉を眺めながら首をひねる羽目になる。
いくら肥料の3要素がバランス良く配合されてても、リン酸(P)は流亡しにくい性質で用土表層に留まるが、チッ素(N)とカリ(K)は鉢内を移動しやすく速やかに鉢の下部へ流れ下り、根の先端の根毛から吸収される。
その中でも、”葉肥え”と云われるチッ素が働き、光量不足と相まって、葉が無残な徒長へと成り果てる。
一般にチッ素過多は葉がボーボー茂るが、花付きが悪くなったり結実し難くなる弊害が出ると云われてる。
施す液肥はたしかに配合バランスが取れてるが、培養土に触れた時点から不均衡が始まるという訳だ。
ま、悪りいこたぁ言わない。慣れない素人は肥料にゃ手を出さねぇ方がいい。
徒長するか、”肥え焼け”で根が枯れるか芯から腐ってゆくかのどれかだ。
閑話休題(それはともかく)
【写真・左】臥牛 (堀川KS) G. nitida v. armstrongii
表示じゃ、ガステリア「臥牛」(純粋種)の”作出変種”って事らしい。
とても信じらんねぇな、この柄ぁ見てよ。
何かを掛け合わせた“作出品種”ならわかるけど。
そいつぁともかく、この株は春から生育が良く、純粋の臥牛たぁとても思えねぇ新葉の出方を繰り返して来た。
子吹きもして、その子株の成長も異常に速い。
はたして、いい事なのかどうなのか。
【写真・中】「白雲臥聖(はくうんがせい)」
身上(素性)については、「G.nitida v. armstrongii hybrid(臥牛交配種)」としか表示してない。
柄は白雲どころか鱗雲(うろこぐも)、ダルメシアン模様から斑らブチになって、葉面にピカピカ光沢があって美しい。
今春の時点じゃ”弓形”にひん曲がってたが、凹側へ重点的に光を当てて矯正して来た。
それでだいぶ真っ直ぐになって来た。
やっぱ「鉢回し」は大切。
鉢数が多いと大変だが、毎度水やりの時に回すよう癖をつけてゆくようにしたいもの。
しかし、半年でひん曲がりが矯正できるってさぁ、よほど成長スピードが速いってこった。
【写真・右】戦前旧来型臥牛。大型種。
ミレニアムの頃にウチへ来た時は横径10㌢くらいしきゃなかったが今や17㌢を超える。
もう20年近くウチのフレームに居座ってる。
毎年たくさんのカキ子を吹き同好の人々へ配って来た。
子孫繁栄の幸せな株。
今年外したカキ子
↓
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_image_slideshow&target_report_id=11688&num=25
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先生こんばんは。わたしの日記にコメントありがとうございます。
返信するコメントに返信するが出来ないです💦お返事書いたのでみて頂けると嬉しいです。
そうですか?
何かの不具合ですかね。
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