この土日で展示が終了となる「夢の島ラン展2013」。
今有終の美を飾るように原種ランのスター「アングレカム サスキュペダーレ(セスキュペダーレ、サスキペダレとも)」が咲いています。
このランは図鑑ページにもありますがダーウィンの進化論確立と深い関係があります。
というのもこのランは花の後方に「距(きょ)」という長く垂れ下がった器官をもっていて、このランを入手したダーウィンが「この距と同じくらい長い口をもつガがいるはずだ」と当時存在がまったく知られていないガの存在を予言したのです。
当時は彼の説は笑い飛ばされていましたが、ダーウィンの死後まさに長い長い口を持つ「キサントパンスズメガ」がマダガスカルで発見され、ダーウィンの正しさが立証されました。
この長い距の奥(先)には蜜腺があり、それを吸うために口を長く発達させたのがキサントパンスズメガです。一方、ランも蜜を吸おうとしたガがぎりぎりの長さで花粉が頭につくような長さに距を発達させました。このガは口の長い自分たちだけが蜜にありつくことができ、ランはこのような形でガに花粉を運ばせれば、ほかの花に花粉をつけてしまう無駄がなくなる、と両者が共に有利なように進化をしていることを「共進化」といいます。
まるで植物も意思をもっているかのようなこの不思議な進化。
原種ランならではの魅力ですね・・・・
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こんばんは
返信する私はAngcm. Crestwoodを育てており、先日開花し今日から夕方に香るようになりました。「キサントパンスズメガ」の話はテキスト本で読んだことはありましたが、初めて目にしました。すごいくちばしですね。飛ぶときはまっすぐでは邪魔なので、丸まっているのでしょうか?変なことが気になってしまいました。
近くならば見学に行くのですが、・・。
たねたねさん
返信するコメントありがとうございました!すみませんレス大変遅くなってるうちにランの展示終わっちゃいました…
サスキュペダレは期間展示でしたが、エブルネウムなら今のところ温室にいますよ!
キサントパンスズメガは今回残念ながら展示してなかったのですが、どの程度珍しいのでしょうね。世田谷の「食と農の博物館」でお持ちのようです(?)。実際に長い長い口は普段はくるくる巻いてるそうですよ。
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