オーリキュラ
お気に入りに登録する

オーリキュラの育て方・栽培方法

オーリキュラ
ライトセンター・アルパイン
オーリキュラ
イエロー・ショウセルフ
オーリキュラ
ファンシー・ショウセルフ

クリックすると拡大します

栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 ヨーロッパアルプス
草丈/樹高 10~20cm 開花期 3月下旬~5月上旬
花色 基本種は黄色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 やや弱い
特性・用途 フローリスツ・フラワーの一つ,常緑性

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

「開花期は明るく、夏は涼しく」が栽培のポイントです。
芽出しのころから日光がたっぷり当たる環境で育て、花を咲かせます。花後には30%前後の遮光をして日光を和らげると、葉がゆったりと広がります。梅雨入り前からは雨が当たらない明るい場所に取り込んで多湿を避けます。梅雨明けごろからは、栽培場所に合わせて50~75%の遮光をし、涼しく過ごさせます。秋の彼岸ごろから遮光を30%前後に戻し、徐々に休眠を促しましょう。冬の凍結には強いですが、弱っている株や植え替えたばかりの株は、凍らせないように心がけます。

水やり

根の乾燥を嫌うので、毎朝たっぷりと水を与えます。夏は、昼間の高温で鉢の中が蒸れないように、夕方の水やりがよいでしょう。冬も乾いてきたら水やりをします。

肥料

芽出し後の3月下旬から暑くなる前の6月下旬まで、チッ素、リン酸、カリが等量の液体肥料を2週間に1回施します。秋の彼岸前後から11月下旬までも同様に施しますが、花芽形成に入るので、チッ素分が少なくリン酸分が多めの肥料に替えたほうが効果的です。また、春と秋には置き肥も併用するとよいでしょう。置き肥は必ず、肥料が葉に直接触れない鉢の隅に置いてください。

病気と害虫

病気:軟腐病、ウイルス病
多湿や高温による軟腐病が多く見られ、株元から傷み始めます。葉に極端な色むらが出たらウイルス病を疑ってください。また、芽に水がたまり続けると腐ります。風通しが悪くても蒸れて葉が傷みます。

害虫:ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ、ハダニ、ダンゴムシ、ヤスデ
ナメクジやヨトウムシは葉を食害します。アブラムシやハダニがつき、特に芽の中や葉裏につくので注意してください。枯れ葉がたまるとダンゴムシやヤスデが発生するので、古葉をきれいに取り除く習慣をつけるとよいでしょう。

用土(鉢植え)

鉢は、通気性と水はけがよく、駄温鉢以上の深さのものが適します。釉薬(うわぐすり)が多くかかったものや、鉢底穴が小さい硬い鉢は多湿になりやすいので避けます。
用土は、市販の山野草用培養土が使いやすいものです。自分で配合する場合は、粒径2~5mm前後の鹿沼土、日光砂(山砂)、軽石を5:3:2くらいの割合で混ぜます。

植えつけ、 植え替え

根の発達がよいので、毎年か2年に1回植え替えます。植え込み後はたっぷりと水やりをして、棚下などで1週間ほど株を落ち着かせてから通常の栽培場所へ戻します。

ふやし方

株分け:植え替え時に、わき芽やふえている芽を株分けします。なるべく手で分けられる程度の大きさに分けます。根が3本以上ついていれば大丈夫です。

タネまき:名花とされる品種は、ほとんどが短柱花で結実しにくいので一般的ではありません。プベスケンス系の場合は、5月下旬から7月上旬にとりまきするか、とったタネを保存して1月下旬から3月下旬にまきます。

主な作業

花がら切り:花が終わった花茎は切除します。

枯れ葉の除去:枯れ葉はまめに取るように心がけましょう。

特徴

オーリキュラは英国の産業革命とともに発展した伝統をもち、英国らしい格式高い様式美を備えた花です。
「オーリキュラ(auricula)」は、ヨーロッパアルプスの高山の草原に生えるプリムラ・アウリキュラ(Primula auricu...

種類(原種、園芸品種)

グリーン・エッジ(ショウ・オーリキュラ)

ショウオーリキュラを代表する系統。エッジと呼ばれるぽってりとした緑の花弁の部分と、サークルと呼ばれる白いリングの対比が不思議な雰囲気を醸し出している。
グレー・エッジ(ショウ・オーリキュラ)

グレー・エッジ(ショウ・オーリキュラ)

エッジの部分に白粉を帯び、グレーがかった重厚な色彩の花がマニアに好まれている。
ホワイト・エッジ(ショウ・オーリキュラ)

ホワイト・エッジ(ショウ・オーリキュラ)

エッジの部分がほとんど白粉で覆われ、美しく幻想的な様式美を醸し出している。
ファンシー・ショウセルフ(ショウ・オーリキュラ)

ファンシー・ショウセルフ(ショウ・オーリキュラ)

エッジ系とショウ・セルフ系の中間的なもの。エッジとサークルの間のボディーカラーが目立ち、3色にはっきり染め分けている。ボディーカラーによって花の雰囲気は大きく変わる。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:富澤正美(とみざわ・まさみ)
山野草専門の生産農園、アルペンガーデンやまくさの園主。国内外の多岐にわたる山野草を扱い、世界各地の希少な品種も栽培している。雪割草、キキョウ、ギボウシ、イカリソウなど、交配に力を注ぐ植物も多い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

オーリキュラのそだレポ(栽培レポート)

写真を見る

この植物名が含まれる園芸日記過去1年間

関連するコミュニティ

  • 関連するコミュニティはありません

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!