http://www.toyi-net.com/ma/dq.htm
和名の「三七」は、漢方薬の「山漆」と発音が近いから流用したのだそうです。但し、本来の「三七」は、田七人参(Panax notoginseng)です。リンネの命名 Panax(トチバニンジン属)はギリシャ語で「全てを癒す」という意味。最も有名な Panax は「朝鮮人参 P. ginseng」です。ウコギ科。
ギヌラ属の一種で日本に自生している植物に、サンシチソウ(Gynura japonica)があります。
http://www.i-apple.jp/plant/0248.html 植物分類も違うし、Panax notoginseng と関係無さそうですが、民間の治療薬として使われていたので、同じ「三七」の名前で「三七草」と呼ばれていた様です。
http://t-webcity.com/~plantdan/souhon/syousai/ka-gyou/ki/ginura/ginura.html
Gynura aurantiaca の和名(ビロードサンシチソウ)は、Gynura japonica と同じ仲間でビロード状の光沢を持つことが由来だそうです(ジャワ原産で、明治中期に輸入され、暖地では帰化植物として自生しています)。
本来の Gynura aurantiaca は熱帯性の低木ですが、これを半蔓性に改良した園芸品種に「ツル」という接頭語を付けて区別した様です。
http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/naiyou/gynura1.htm
夏用カラーリーフの1年草扱い(or 観葉植物)として良く売っていますよ。観葉・・・というと室内に置きがちですが、(大きくなっても緑色になる訳ではありませんが)綺麗な紫色を得るためには日照が必要です。昔、蘭をやっていたとき、屋外温室の湿度を保つための下草として植えていました。園芸品種名として、Purple Passion、Sarmentosa 等、何種類かがある様です。
1枚目は Gynura japonica の植物画、2枚目は Gynura aurantiaca cv. 'Pueple Passion'(花が咲くと、いかにも菊!ですね)、3枚目は Gynura aurantiaca cv. 'Sarmentosa'(Sarmentosa=「蔓性の」という意味のラテン語です)