石と樹と｜園芸日記by紙魚淑女｜みんなの趣味の園芸

写真1

写真2

写真3

・第88回　国風盆栽展
一般社団法人　日本盆栽協会
・日本の水石展
一般社団法人　日本水石協会

東京都美術館
2014年2月9日

今期から、盆栽を前期・後期で分けて展示されたが、
日程的な苦しさを感じる。
前期の展示は、大きな鉢が目立った。
後期の展示は添え物の鉢の表記がないのが残念。
真柏とチリメンカズラの数を全体で同じくらいの展示バランスに
出来なかったのだろうか？
多くの人々が近寄って見るから、様々な問題が起きるのは
理解しているが、
作品の前の作者と樹木名ラベルを真っ直ぐにすることは
出来るのではないだろうか？
こまめに灌水のために巡回しているスタッフが多くいるのに
誰一人として、曲がったものを真っ直ぐに直す素振りを見せないのが
愛好者人口を低迷させる理由の一つに感じた。
だらしなさは、技術を鈍らせる。
賞をとった作品の講評を、時間毎にガイドで実施すればいいのに。

古いものが良いとか、高価なものが良いとか、有名だから良いとか、
そんな陳腐な考えを抱かずに、対象と対峙した時、
最後の判断基準は、結局、「好きか嫌いか」だ。
そうして、私は毎年美術館を訪れているけれど
この目玉は審美眼として成長している訳ではなさそうだ。
自分勝手に「ここが嫌い、あそこが気に食わん」と
言っている間は、自由で楽しいなぁ。

初めて、水石をコレクションとして見たが、
これは面白いと思う。
究極の抽象に向き合うのは、己と向き合うのと同じで根気がいる。
だから面白い。


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