ニラ
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ニラの育て方・栽培方法

ニラ
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栽培カレンダー

中間地の主な作業

基本データ

園芸分類 野菜
収穫期 7月中旬~11月上旬(1年目)、6月~11月上旬(2年目以降)

育て方のポイント

栽培のポイント

ニラの収穫は株元から3~4cm残して切り取り、直後にお礼肥を施します。花を咲かせると株が疲れるので花芽が見えたら摘み取ります。冬越し前に株を覆うように堆肥を1平方メートル当たり3~4㎏をかけておきます。なお、とう(花茎)を食べるハナニラも同様に栽培できます。ただし、ハナニラの葉は食用には適しません。

ニラの栽培でよくある疑問、悩み


Q.年に何回収穫できる?
栽培環境や気候などの条件にもよりますが、順調にいけば、真夏と真冬を除き、年に5~6回は収穫できます。

Q.ニラの葉が細いままで、太くならない
考えられる理由としては3つあります。
(1)市販のニラは葉の幅が広い「幅広ニラ」ですが、細いタイプの品種なのかもしれません。
(2)植えつけ後3~4年たち、繰り返し収穫していると、根(球根)が込み合って、次第に葉も細くなります。そのときは、春か秋に根ごと掘り上げて株分けし、別の場所に植え替えます。
(3)ニラは根元を3cmほど残して収穫しますが、その後、追肥を怠ると徐々に勢いが衰えてきます。収穫後は必ず1平方メートル当たり約30gの化成肥料をまき、土寄せしておきましょう。また、地上部が枯れる冬(12月から1月)に、株の周囲に堆肥を5cmぐらいの厚さにまいておくと(お礼肥)、翌春から株の生育がよくなります。

Q.いつごろ収穫できるの?
農家では1年目は収穫せずに株を大きくし、2年目から収穫します。しかし、家庭菜園では7月にいったん地際から3cmぐらいで切ってみてもよいでしょう。その後、追肥をすれば、次からはより太い葉が出てくるようになります。

Q.冬になって枯れ始めた。株はもう処分したほうがよい?
ニラは、通常4~5年は同じ場所に植えたままで栽培できます。花が咲いて枯れたということですが、地上部が枯れても来年また新葉が伸びてくるので、処分する必要はありません。
ニラは、7月から8月になるととう立ちし、花が咲き始めます。そのまま花を咲かせると養分が取られて株が消耗してしまうので、早めに摘み取るほうがおすすめです。蕾の段階で摘み取れば、花ニラとしておいしく食べられます。収穫時は地際から3cmのところを切り、そのあと追肥をすると、再び新鮮な葉を楽しむことができます。
冬になって株が枯れてきたら、地上部の茎葉を刈り取り、お礼肥として株元に1平方メートルあたり堆肥3~4kgをまいておきましょう。春からの生育が一段とよくなります。

Q.葉がかたく、筋っぽい。やわらかく作る方法は?
葉がかたいのは、堆肥や肥料が足りない証拠です。肥料分が不足していて生育が遅いため、かたく筋っぽくなるのです。肥料を与えて成長のスピードを速めれば、やわらかい葉を収穫できます。
植えつけの1か月後から2週間に1回、1平方メートルあたり30gの化成肥料を追肥するほか、収穫後にも肥料を与えて株の再生を促します。こうすることで年に数回、収穫できます。また、冬に地上部が枯れたら、お礼肥として堆肥1平方メートルあたり3~4kgをまきます。
ニラは菜園の片隅で放置されがちですが、植えっぱなしでは育ちません。きちんと肥料を与えて育てましょう。

◆質問・回答は、『野菜づくり徹底Q&A』(NHK出版)から一部を抜粋しています。これ1冊でお悩み解決!野菜73種の「ギモン」が満載『もっと知りたい野菜づくりQ&A』もおすすめです。

特徴

ニラは中国原産の多年草で、特有の香りがある葉と花茎を利用します。カロテン、ビタミン類、カルシウムなどが含まれ、栄養豊富。ニラの香りはアリシン(硫化アリル)でビタミンB1の吸収をよくするといわれ、ビタミンB群の豊富なレバーなどとの相性抜群です...

種類(原種、園芸品種)

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「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:藤田 智(ふじた・さとし)
恵泉女学園大学人間社会学部園芸文化研究所教授。大学での指導のほか、各地で社会人を対象にした講演や菜園指導なども行う「野菜づくりの伝道師」。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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ニラのそだレポ(栽培レポート)

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