ミヤマクワガタ
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ミヤマクワガタの育て方・栽培方法

ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタ
ダイセンクワガタ

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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 山野草,高山植物
形態 多年草 原産地 東北南部~山陰地方
草丈/樹高 10~20cm 開花期 4月下旬~6月上旬(自生地では6月~8月)
花色 紫,赤紫,赤ピンク,まれに白 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

1年を通して日当たりを好みます。高山植物のわりには暑さに強く、基本的には一年中日が当たる棚上で管理できます。夏に葉が多少焼けるようなら、50%くらいの遮光をします。冬は、風による乾燥がひどいところでは芽が乾いて発芽に影響しますが、基本的には、からからに乾かなければ問題はありません。

水やり

1日1回、たっぷりと水を与えます。水やりは、春と秋は朝、夏は夕方以降に行います。冬も用土がひどく乾くようなら、たっぷりと水を与えます。

肥料

春の開花前後の4月下旬から6月下旬までと、秋のロゼットが充実する9月下旬から11月上旬までの間に、2週間に1回、標準倍率に薄めた液体肥料を施します。さらに、春と秋に1回ずつ、置き肥をすると効果的です。

病気と害虫

病気、生理障害:軟腐病、そうか病、根詰まり
多湿による軟腐病と、芽出し時や梅雨どきのそうか病に注意してください。
根の発達がよく、根詰まりで枯れることが多くあります。

害虫:アブラムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、イモムシ
とにかくアブラムシがよくつきます。ナメクジやヨトウムシ、イモムシなどの食害にも注意してください。

用土(鉢植え)

鉢は、通気性と水はけのよいものを選びます。あまり深い鉢より、半深鉢のほうがバランスよく仕上がります。
用土は、通気性と水はけがよいものがよく、鹿沼土、日光砂、軽石の粒径2~5mmのものを5:4:1の割合で配合して用います。

植えつけ、 植え替え

秋の彼岸前後に行うと、その後の根の発達がよく、冬までにしっかりとした苗に育ちます。根が細く長いので、少し整理して植えると用土がまんべんなく入ります。
根の発達が早いので、毎年か遅くとも2年に1回植え替えます。秋の彼岸前後に行えば、根を短くカットしてもすぐに発根して株が安定します。

ふやし方

株分け:植え替え時に行います。株を手で引っ張って分かれる程度に分け、分けた株に必ず新芽と根がつくようにします。

タネまき:タネまきも容易です。花後タネをとって、とりまきをすると、早いものでは1か月ほどで発芽します。タネを冷蔵庫で保管し、翌春の3月下旬にまくこともできます。タネまきから約1~2年で開花します。

主な作業

花茎切り:タネをとらないときは、花後に花茎を切って、新芽の充実を促します。

特徴

ミヤマクワガタは日本固有の小型の高山植物で、高山の礫地や草原に生える宿根草です。東北南部から山陰地方まで分布するといわれますが、地域変異が大きく、どこまでが基本種で、どこまでが亜種かの見解が常に定まらない植物でもあります。
雪解...

種類(原種、園芸品種)

キクバクワガタ

キクバクワガタ


Pseudolysimachion schmidtianum ssp. schmidtianum
北海道や樺太に見られる亜種。全体に少し大柄で葉の切れ込みが深く、毛も多い。地域による個体変異が多く、シラゲキクバクワガタ、ホソバノキクバクワガタなど、いくつかのタイプが見られる。

エゾミヤマクワガタ


Pseudolysimachion schmidtianum var. yezoalpinum
北海道の一部の蛇紋岩帯に見られる変種。エゾミヤマトラノオやユウバリクワガタなどとも呼ばれる。三角形の葉は切れ込みが浅く、葉先は丸みを帯びて葉裏は紅色に染まり、花は萼片の先端がとがらない。
アポイクワガタ

アポイクワガタ


Pseudolysimachion schmidtianum var. yezoalpinum f. exiguum
エゾミヤマクワガタの、かんらん岩帯に生える小型種。全体に赤みを帯びて美しい。葉は細く切れ込みが深く、つやがある。

シラガミクワガタ


Pseudolysimachion schmidtianum var. shiragamiense
白神山地に見られるミヤマクワガタの変種。葉に厚みがあり、全体に大柄で、青みの強い花を開く。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:富澤正美(とみざわ・まさみ)
山野草専門の生産農園、アルペンガーデンやまくさの園主。国内外の多岐にわたる山野草を扱い、世界各地の希少な品種も栽培している。雪割草、キキョウ、ギボウシ、イカリソウなど、交配に力を注ぐ植物も多い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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