学名:Agastache foeniculum
その他の名前:ジャイアントヒソップ、シロバナカワミドリ 英名:anise hyssop, blue giant hyssop, licorice mint
科名 / 属名:シソ科 / カワミドリ属
アニスヒソップは、藤紫色のまっすぐな花穂が印象的な多年草で、夏のハーブガーデンを彩ります。先がとがった卵形の葉には、セリ科のアニスのタネに似た甘くすっとする香りがあり、フレッシュでも乾燥してもおいしいハーブティーになります。原産地の北米先住民たちは、のどの薬などとして古くから内服してきました。シャイアン族はティーを憂うつな気分を和らげるために用い、クリー族とオジブワ族はアニスヒソップをお守りの包み(protective medicine bundles)の中に入れていたといわれます。
花期が長いことや、茎が堅めで直立した草姿が乱れにくいことから、花壇材料にも向いています。葉の香りや花の色を生かしてポプリやドライフラワーにしたり、ミントにも似たさわやかな甘い香りの生葉を刻んで焼き菓子に混ぜたり、萼から外した花をサラダやデザートに散らしたりするなど、さまざまに利用できる魅力的なハーブです。花に蜜が多く、チョウやミツバチが集まる蜜源植物としても知られています。
こぼれダネからよくふえ、適地では放置すると群生します。株によって香りや花色にばらつきが生じるため、香りのよい株を選んで育てるとよいでしょう。多年草ですが、やや短命なため一年草として栽培されることもあります。
英名のアニスヒソップの由来となったヒソップ(Hyssopus officinalis)は、花穂の色や形がよく似ているため混同されることがあります。ヒソップはヤナギのような細い葉をもち、やや苦みのあるゴマとミントを合わせたような香りがあるハーブなので、識別できます。日本でも見られる近縁種のカワミドリ(Agastache rugosa)は、中国では薬用として栽培され、花期に地上部を刈り取って乾燥したものが利用されます。アニスヒソップとの間に交雑種があります。
<アニスヒソップの利用法>
飲食用:葉と花/ハーブティー、サラダ、焼き菓子やデザートの香りづけ
クラフト用:ドライフラワー、ポプリ、切り花、リース
園芸用:花壇
園芸分類 | ハーブ,草花 | ||
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形態 | 多年草(一年草扱いすることもある) | 原産地 | カナダ、アメリカ |
草丈/樹高 | 60~100cm | 開花期 | 6月~8月(冷涼な気候下では秋まで)/収穫期:4月~10月(葉)、6月~8月(花) |
花色 | 藤紫,青紫,白 | 栽培難易度(1~5) | |
耐寒性 | 普通 | 耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 香りがある,開花期が長い,蜜源植物 | ||
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