春こそ楽しみたいブルーガーデン!タネから育てる理想の「青い庭」
柔らかな日ざしの下で、風にそよぐ草姿が魅力のブルーガーデン。青を基調に、さわやかな春の庭をつくってみませんか。
創立当初から「園芸」を学びの柱とする恵泉女学園大学で、園芸を基礎から教える菊地牧恵(きくち・まきえ)さんと、OGでガーデナーの丸山美夏(まるやま・みか)さんに、美しいブルーガーデンのつくり方をうかがいました。
淡い色が似合う春こそブルーを
ワスレナグサやネモフィラなど、春は青い花が多い季節。涼しげで夏の印象が強い青ですが「パステルカラーが似合う春こそブルーガーデンがおすすめ」と、学内の花壇の植栽と管理に携わる丸山さん。「野の花のように素朴で可憐な春の青花は、主役にもわき役にもなれる懐の深さが魅力。青+αでまとめると、スッキリした印象になります」
「タネから育てると植物本来の姿が楽しめる」と語るのは、学生に園芸の基礎を教える菊地さん。「植物の一生の始めから終わりまで全部を見守る『タネまき』は、園芸の基本であり醍醐味。植物をタネから育てると、寒い冬を越し春になって、見違えるほど大きくモリモリ育ちます!」
タネから育てる青い花 <タネまき成功の3原則>
魅力的な青い庭をつくりたいならタネまきから始めてみましょう。失敗しないコツをご紹介します。
①秋まきのタネは早めに入手
春の花壇を見て気になる花があれば、5月ごろからカタログやネットで調べて、入手の準備を。人気のタネは8月ごろには売り切れてしまうことも。
②まく時期を守ろう
秋のタネまきは、暑さが収まってから夜温が下がり始める前(9月中旬〜10
月上旬)に終えましょう。基本的にはタネ袋の裏面にある記載に従い、適期を逃さないように。
③発芽まで土を乾かさない
発芽までは、こまめに用土の状態をチェックして、乾かさないように気をつけましょう。発芽後は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりを。
春にタネまき、夏に咲く青い花
秋まで待てない人は、4月中旬〜5月下旬にタネをまいて夏に咲く花に挑戦。夏の花壇が涼やかに。
アゲラタム…【草丈】15~20、60~80cm 【開花期】7~11月
トレニア…【草丈】約20cm 【開花期】6~11月
ブルーサルビア…【草丈】30~40cm 【開花期】6~11月
『趣味の園芸』4月号では、青い花のコーディネート例や、タネまきの方法、花壇づくりにおすすめの青い花などを詳しく紹介しています。
テキスト『趣味の園芸』2022年4月号 「春こそ楽しみたい! タネから育てる理想の「青い庭」」より